イン粘りあり割り込みあり何発かの頭突きまで乱れ飛んだ『ヤンググランプリ2021』と、中団確保のせめぎ合いが数秒だけ、ヨコらしいヨコは皆無だった『競輪グランプリ2021』の《真逆》が面白かった。「一億円の肉体闘走!」――昔、I先輩が書いた弊紙の一面見出しを想い出す。どちらかと云えばヤングの方が、見た目肉体闘走かとも思うけど、そんな単純の話でもない。
誰がために打鐘は鳴る――。
過去三年間、脇本雄太の逃げが別格な為、想像しようにも番手捲りなぞ欠片もなかったグランプリが、脇本不在に依り《番手捲り有りき》のそれと化すのが何んとも可笑しい。良い悪いでも好き嫌いもでもない。何時ぞやの年末みたいに背骨の辺りがぞくりとする様な感動を覚える事もない。妙に中途半端な《読後感》だが、そいつの正体なぞたかが知れた事だろうから、考えない、気にしない。
十二月三十日の午後九時頃か知ら。遅い夕食を摂り食休みの間にふと関東の並びをお復習いする。吉田拓矢-宿口陽一-平原康多を筆者は二段駆け三段駆け且つ二段構え三段構えと妙ちきりんに表した。対戦相手六人に与える《圧》も十分だった。が、一つ弱点を探せば、平原の後ろに味方が居ない事だ。吉田-平原-宿口だったらレースはどう動いただろうか。素人の意地汚さで宿口-吉田-平原なんてのも思ったりもするが、そりゃ無茶な並びである。
初手の平原康多-古性優作の並びが変わる(要は古性が違うラインに乗り換える)程の出這入りがなかったと云う事は、一本棒に近く最後は番手捲りの旧態に戻った訳だ。
声に出せば鼻白る様な解釈も頭の中だけなら段々愉快になって来る。
五車立てに呆れ、五車立てで儲かり、競輪は九車だろうと力説し乍ら九車は難しいとぼやいた。無性に競輪がやりたくなったり、そうでもなくなったり。どうでもいいことに泣いたり吠えたり笑ったり。年が明けても戯れ言癖が治る訳もあるまい。
読者の皆様、今年も宜しくお願い致します。
Hey Siri ビートルズを流して!
ヘイ、競輪! 今年も笑わせておくれ!
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