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既視感なのか実経験なのか分からない

2022/01/06 9:08 閲覧数(470)
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 新年一発目の記念は恒例の立川競輪場だ。
 開幕の第一競走、伊藤慶太郎の戦法にはヨコをこわがらないセンスを感ずる。父君の故伊藤公人氏(埼玉・40期)は名マーカーとして鳴らした。番組上一本先行じゃ厳しそうだから……いい加減な能書を並べ頭から買ったらガンガン逃げちゃった。が、粘る粘る。よし、ガマンと小声を発したらタイヤ別線の重い印の選手に抜かれた。
 翌日の二次予選の伊藤は平原康多と一緒だった。しかも栄えある最終レースである。機関車役? 無論それもあるけど、平原の矜持は安易に番手捲りを打たない事。比較的やっこい「平原番組」にも思える。ま、伊藤公人の息子に平原康多がマークする初めての競輪だ。平原が伊藤を残す車券を《記念》として買った。
 テレビを消音にして見ていたから場内の響めきは聞けぬども平原が落車した時は多分一緒に驚いた。伊藤の自転車が一瞬制御を失い撥ね上がり、平原が落ちていた。
 一人減の一本棒だから伊藤は七番手。ずうっと仕掛けない。似た様な競輪を過去に見た事がある様な気がした。本命が早々落車して騒然とするのには十以上出くわしている。なかんずく後ろの本命が居なくなってからの先行選手の記憶だ。が、霧中の絵柄は像を結ばない。伊藤が四角から大外を目一杯踏んだ時、ああ、来ちゃうんじゃない? 既視感なのか実経験なのか。
 落車――しかも大本命の落車だ――も失格も有った競輪だから怒られるかも知れないが、私は音の出ないテレビ画面の前で、新年早早こんな競輪は中中見られまいと、一人笑った。

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