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百万車券が出た日には~武雄記念優勝戦

2023/04/24 20:23 閲覧数(540)
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 「――あの男はこの競走は穴が出そうだと、厩舎のニュースを訊き廻ったが、訊く度に違う馬を教えられて迷いに迷い、挽馬場と馬券の売場の間をうろうろ行ったり来たりして半泣きになったあげく、血走った眼を閉じて鉛筆の先で出馬表を突くと、七番に当たったのでラッキーセブンだと喜び、売場へ駆けつけていく途中、知人に会い、何番にするのかと訊けば、五番だという。そうか、やはり五番がいいかねと、五番の馬がスタートでひどく出遅れる癖があるのを忘れて、それを買ってしまうのだ。――人々はもはや耳かきですくうほどの理性すら無くしてしまい、場内を黒く走る風にふと寒々と吹かれて右往左往する表情は、何か狂気じみていた。――」、以上織田作之助著『競馬』の一景である。
 武雄記念競輪三日目は、口開けの一レースで十二万、つづく二レースが百十一万と客の腰を抜かせ、第三レースにぽこんと六百円の一番人気では、『競馬』の競馬場の人々のように右往左往してしまう。
 百万なぞ出たもんだから平原康多も松浦悠士も落車してしまった。なんて駄々っ子みたいなことは言わないが、百万が出た日の準決で、固かろうと打ってはいけない。と自戒したのはいいけど、他の準決二番は共に本線で決まっているじゃないの。
【武雄記念優勝戦】脇本雄太には大川龍二で、伊藤旭-山田庸平-橋本強-湊聖二と組み、北は順当に新山響平-佐藤慎太郎-内藤宣彦と知り、内心ほっとしている。なぜなら、もし、準決と一緒で脇本-山田の94期連携だったら、今度こそ抜く方? いや無理かぁ。下手すりゃ離れるのもある? 要らぬ心配だった。というか、あいかわらず「初動捜査」から読めていない私である。
 伊藤旭は引き出し役だと思うけど、けっこうはしっこいから、仮に新山ラインに叩かれたとしても、簡単には下がらない? それより新山は、佐藤は、どう考えているのだろう。叩き合っちゃえば脇本の捲りごろ必定なのだから。
 伊藤がブン回すなら新山は五番手から。
 それでも新山が先行にこだわるなら、伊藤は冷静に四番手に下げる。
 どっちにせよ脇本を八番手に置かなければ話にならない、自分らにチャンスはないくらいのことは、両者・両線ともにわかっている。
 が、それでも、八番手でも、脇本の捲りだ。晴雨関係なく、脇本の超速捲りだ。
 大川は上手いしガッツもある。贔屓したくもなる。一時は追っかけたこともある。
 が、脚力そのものは一線級にあらず、というのが筆者の見立てで、脇本から大川以外の車券にする。
 一に伊藤を使える山田、次に捲っても強いはずの新山、三に毎日前を抜けずとも簡単には捨て措けない佐藤で、①③、①②、①③⑦、①②⑦の順に買います。

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