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来たかワッキー待ってたホイ~武雄記念優勝戦後記

2023/04/25 19:48 閲覧数(426)
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 雨バンクを脇本雄太が見事に届いたとき、ふっと名馬シービークロスの十八番――後方強襲劇――を想い、なぜか「来たかチョーさん待ってたドン」なる、昔に流行った『笑っていいとも』内の人気コーナー名が浮かび、「来たかワッキー待ってたホイ」と脳内で変換された。
 数年前まで先行日本一と謳われた脇本雄太は、世界の大舞台での闘いを経て、今では日本一負けない競輪選手と讃美されるようになった。
 昨日は「晴雨関係なく、脇本の超速捲りだ」と記した。
 が、どんどん強くなる雨の画に心配になる。
 構えすぎると危ない。
 早めに仕掛けた方が安全かしら。
 凡夫のよまいごとを嘲笑うような脇本の八番手捲りだった。
 伊藤旭-山田庸平-橋本強-湊聖二が全開にふかすと、新山響平は大胆に前走者との車間をぐっと空け、佐藤慎太郎-内藤宣彦がぴたり続く。と八番手の脇本雄太も不敵にも内藤との車間を空けた。一時は十四車分くらいの長い一本棒になった。新山の捲りも山田の番手捲りも時機であった。すこし戻すと、伊藤ラインの発進も、新山ラインの中団も、対脇本という競輪に於いてほぼ完璧だったと思う。強い雨も相俟って、ふうむ、けっこうきついぞ、脇本大丈夫かなぁ……という展開を作ったと思う。
 道中の脇本の心境は如何に?
 が、百獣の王ライオンは小動きしない。泰然自若。脇本の必勝の型である八番手捲りは対戦相手をぎゃふんと言わせ、見ている側の場所(全国の競輪場や場外車券場や)は――脇本しか与え得ないストーリィによって――興奮のるつぼと化した。

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