第八レースで脇本勇希が大捲りで穴をあけたので、兄弟連勝の絵図などぼんやり描きながら第九レースを見ていた。しかし脇本雄太、窓場千加瀬マークで大丈夫なのかしら? まあ捨てて捲ればいいだけの話なのだろうけど。車券を買っていないせいもあり、目はテレビの映像、耳はアクティブスピーカーの音楽、漫然と見ていた。案の定窓場はレースにならなかった。捲ればいいだけの話どころではなく脇本もぜんぜん来なかった。二回の映像で脇本の着順を数えたがどう見ても七着だった。おいおい。あれあれ。脇本終了? すっかり六着権利だと勘違いしていた。もしかすると七着何人か上がれるのかしら。競輪JPの画面を開いて、函館→レースプログラム→概定番組表と進んで、二次予選Aは一着から六着が準々決勝A、七着から九着が準々決勝Bと知った。勉強不足もはなはだしい限りだ。しかし之って所謂要は全員権利じゃないですか。シャイニングスター賞、あちらが表で華の全員権利だとするならば、二次予選A、こちらの方は……。
長丁場の六日制。すこしでも先まで勝ちあがりの番組を増やしたい。苦心惨憺、熟慮の末の番組概定と思わなくもないが、仮にも二次予選を冠する競走が正味全員権利とはいかがなもの、とも又おもわなくもない。って一寸ばかり、いや相当歯ぎれが悪いね。正直に申す。興が醒めた。
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