別紙に記した拙文を再掲する。
本日(二十八日)おこなわれた名古屋記念第二日、第九レースの下手っぴいな予想である。
〈椎木尾拓哉は昨日(初日)の一着で通算二九九勝まできた。一気に区切りの三〇〇勝? いや、ここじゃない。だいたい今の山口拳矢の捲りは差せない。というか離れちゃう画の方が想像しやすい。って失礼だよな。椎木尾ちゃん(面識ないけど)、ごめんなさい。〉――山口から筋違いを推した。
相変わらず馬鹿者でしょう。
間抜けでしょう。
ほんとは椎木尾の三〇〇勝、頭の中にあったんですよ。
笑える予想でしょう。
などと言いたいのではありません。
ただただ今日の山口拳矢の競輪に凄味を感じた。と書きたかったのです。
昨日十秒六の秀逸なタイムで捲った山口が、今日は易々と――楽々と――先行した。
むろん頭から《総被り》にちかい一番人気なのだから「そりゃないだろう」、そんな意見もありそうだけど(実際私も捲り一本で買っている)、こういう展開(小松崎大地に粘られ中団外併走)で、こういう競輪(併走から前団のペースを計りながら一気に叩く)を見せておくと、「あとが楽になる」というか、マーク陣の信頼が上がる、別線も「山・拳」は一筋縄ではいかないと警戒度を上げる。
あの超速捲りに一周先行まで備える。そうなると強い。競輪界ヒエラルキー最上層も手の届くところにある。
早計の《そしり》を覚悟して書き置く。山口拳矢恐るべしの時代に突入した、と。
附記。椎木尾拓哉選手、三〇〇勝おめでとうございます。
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