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浜松・SG日本選手権優勝戦展望~絶好の走路状況、超高速戦を制するのは・・・!~

2016/11/06 9:49 閲覧数(563)
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皆様、おはようございます。
浜松市内の某ホテルの一室よりコラムを更新致します。
朝から雲一つない青空、まずは文句なしのレース観戦日和となりそうです。

浜松オートにて開催中のSG日本選手権オートレースは、いよいよ今日が最終日。
最終12Rには、選ばれし精鋭8名による、10周回5100mの優勝戦が行われます。

昨日の準決勝戦を勝ち上がったベスト8、所属地区の内訳は、地元浜松から3名、対する遠征勢は、伊勢崎3名、川口・飯塚から各1名。残念ながら山陽勢は、優出ゼロとなりました。

さて、ここからは優勝戦をじっくり展望していきたいと思います。

この優勝戦の枠順決定方法は、準決勝1着グループの中の「出場選手優先順位」に従ってクジを引いての選択順予備抽選(1~4番目)→同様に2着グループの選択順予備抽選(5~8番目)を経て、その順番で自由に枠番を選択できる「枠番選択」方式。
・・・という事で、結果1番クジを引いた中村雅が3枠を選択し、2番クジの高橋貢が1枠を選択。2枠と4枠が空いている状況で3番クジを引いた鈴木圭は4枠を選択し、空いた2枠に4番クジの青山周が収まったようです。また、準決勝2着グループは、クジ順がそのまま5枠以降の枠順となったようです。

この点も踏まえつつ、優勝戦前予想コラムは、1車1車の短評形式で。
今年からSG優勝戦のコラムは、今節のこれまでの成績も振り返るような形としております。
今日は午後には雲が広がるようですが、雨の心配までは無さそう。もちろん走路想定は、ハイスピードレースが期待される「良走路」です。

※選手名以下は、初日~準決勝の4日間の成績。
 [走路状態] 着順(ハンデm・枠順)試走タイム/本走タイム、ST(スタートタイミング)


①高橋 貢 (伊勢崎) ハンデ 0

初日[良] 4着(0m7枠)3.30/3.384、ST=07
2日[風] 1着(0m7枠)3.30/3.374、ST=13
3日[良] 2着(0m1枠)3.30/3.384、ST=07
準決[良] 1着(0m7枠)3.30/3.388、ST=07

今節は、初日から3.3秒台の本走。近況のSG開催の中では高いレベルの状態をキープしています。3日目のスーパーライダー戦では、鈴木圭との競り合いを演じており、自らハイペースのレースを作り出せる状況になっています。
とは言え、まず今日は最内枠で、強烈なスタート速攻を持つ青山周、鈴木圭といったメンバーが外枠に控えており、ここを制して行けるかどうかが最大のポイントとなります。勿論、自身のスタート力もハイレベルではありますが、それ以上に外枠勢のスタート速攻のイメージが強く(特にチェンジを入れて以降)、中団の内で控える形からの序盤戦になると思われます。そこからは、前を引っ張る勢力とのハイペース争い。どこまで付いていけるか、というレースになりそうです。


②青山 周平 (伊勢崎) ハンデ 0

初日[良] 1着(0m4枠)3.27/3.355、ST=12
2日[風] 1着(0m8枠)3.31/3.371、ST=08
3日[良] 6着(0m8枠)3.27/3.410、ST=16
準決[良] 1着(0m4枠)3.29/3.368、ST=13

3.368の好タイムで圧勝した準決勝後でもインタビューで笑顔が見られなかったのは、その後のレースの試走で鈴木圭が破格の試走3.25をマークしたからでしょうか。それでもこの優勝戦、枠番選択に関しても好枠が転がり込んで来た形となります。4番目の選択順ながら、今年のSGオールスターを制した時と同じ2枠。何と言っても、鈴木圭や中村雅より内枠を得られたというのは、展開面ではチャンスになると思われます。前回SGの全日本選抜(消音マフラーではありますが)、3枠からキッチリとトップスタートを切り、レースの大半を支配しました。今日も、内の高橋貢もタイミングから張り込んでくるとは思いますが、チェンジを入れてからの伸びまでを含めてしまうと、青山周の方が上と見ます。今日もトップスタートからハイペースの逃げに持ち込めれば、そのまま押し切る形も十分。ここまでのタイムや地元票から鈴木圭に人気が流れる可能性が大きいだけに、面白いのはこの選手の押し切り勝ちでしょう。


③中村 雅人 (川口) ハンデ 0

初日[良] 1着(0m2枠)3.31/3.365、ST=09
2日[風] 2着(0m4枠)3.32/3.377、ST=08
3日[良] 4着(0m5枠)3.29/3.403、ST=07
準決[良] 1着(0m7枠)3.30/3.405、ST=02

今節は、捌きの腕のみならず、強烈なスタートを決めてきています。特に、目の前で見ていた準決勝のスタート、その出足だけで他者より半車身は飛び出していました。基本的にそこまでスタート速攻のイメージは無いのですが、SG優勝戦という勝負処ではキッチリとスタートを決めています。それが顕著であったのがSGグランプリ。好スタートを決め、序盤で逃げる鈴木圭に続く2番手を取りきり、それをキッチリ捉えて捌いての優勝・・・この時の枠順も3枠でした。今回の枠番選択では1番クジを引き、まず選んだのが、そのグランプリを含めてゲンの良い枠である「3枠」。その上で、ちょうど青山周が2枠に入った事で、このスタートに乗っていけるチャンスも生まれました。中村雅であれば、10周回かけてトータルにレースを展開し、最終的にはアタマに立つ可能性も十分。逆転含みの狙いとします。


④鈴木 圭一郎 (浜松) ハンデ 0

初日[良] 1着(0m1枠)3.28/3.352、ST=07
2日[風] 1着(0m8枠)3.29/3.352、ST=07
3日[良] 1着(0m7枠)3.28/3.381、ST=07
準決[良] 1着(0m1枠)3.25/3.344、ST=03

初日から、他者との機力レベルは桁違い。これに、抜群の安定感を誇るスタート速攻、トップスタートから超ハイペースで押し切るレースで連日勝ち星を量産。いよいよこの日本選手権では、完全VによるSG連覇がかかっている状況です。
圧巻は昨日の準決勝、目標の無い1号車で試走3.25、スタートも抜群のタイミングから外枠勢を寄せ付けない伸び、そしてキレイに軌道を外さず1コーナーを先頭で回ると、そのまま後続をぶっちぎり、3.344という、誰も到達できないレベルの状態にまでタイムを上げてきました。
当然この優勝戦も人気の中心になるでしょうし、同様にトップスタートを決めてしまえば、今節に関しては誰にも捕まらないと思われますが、2枠という絶好の位置を得た青山周、また兄貴分の中村雅もスタートが切れており、この辺りが内枠から主導権を取った時は、展開面で厳しくなる可能性が有ります。この2人も初日には3.35~36の本走タイムをマークしており、ハイペースで引っ張る展開を作り出す事が出来そうです。今節は基本的に逃げのレース。高橋貢との競り合いを制する等、捌きの腕もかなりついていますが、この強敵2人を前に置いた時には、これまでに殆ど実績が無いだけに、捌き切れずの場面も念頭に置きたいところです。(逆に、今日、その展開からキッチリ道中で捌いたとしたら、時代は確実に変わります。)


⑤浦田 信輔 (飯塚) ハンデ 0

初日[良] 3着(0m4枠)3.32/3.390、ST=08
2日[風] 3着(0m7枠)3.32/3.381、ST=13
3日[良] 1着(0m6枠)3.32/3.394、ST=10
準決[良] 2着(0m6枠)3.30/3.407、ST=11

内の4人に割って入るとすればこの選手でしょうか。とは言え、やはり展開面では注文が付きます。落車負傷後の復帰から約1ヶ月、まだ万全では無さそうで(それでも優勝戦に乗ってきてしまうところが想像を絶する勝負強さですが)、抜群のタイムを残せていません。内の各車、特に青山周や鈴木圭が作り出すペースは相当なもので、3.35~36のレベルで逃げられてしまうと、さすがにこれに追い付き、捌いて行ける程の状態では無いと見ています。出番があるとすれば、前回のSG全日本選抜のように、先行する青山周が、ペースを落として内を押さえ、抜かせない競走に徹した時。こうなると全体の隊列は短くなる(ショートの展開になる)ため、混戦を捌く腕は一級品だけに、割って入るシーンもあるかもしれません。


⑥早川 清太郎 (伊勢崎) ハンデ 0

初日[良] 2着(0m7枠)3.28/3.365、ST=13
2日[風] 1着(0m1枠)3.31/3.387、ST=15
3日[良] 7着(0m4枠)3.29/3.413、ST=17
準決[良] 2着(0m5枠)3.30/3.378、ST=12

近況は0mオープンでもスタートで好位置を決める事が多くなり、以前のような「常にスタートに課題が有る」という状況では有りませんが、やはりこれだけの一線級のスタート巧者が内枠に揃う中では、スタートタイミング含めての紙一重の差が、大きな展開の差になります。この意味では、今節コンマ0秒台の反応が出来ていない分、かなり張り込んだスタートを切らないと厳しいと思われます。一般戦レベルの相手であれば、タイミング自体が遅くても、チェンジを入れてから伸び返していく事も出来ますが、この優勝戦の豪華メンバーでは、それも厳しそうな印象です。


⑦金子 大輔 (浜松) ハンデ 0

初日[良] 4着(0m6枠)3.28/3.397、ST=10
2日[風] 2着(0m1枠)3.31/3.413、ST=08
3日[良] 3着(0m2枠)3.30/3.400、ST=07
準決[良] 2着(0m1枠)3.31/3.388、ST=06

今節はここまで1着が無く、タイム的にも内枠の超抜選手に比べるとやや格落ちの印象です。枠順的にも、あまりスタート速攻が無い上での外枠ですので、おそらく追込み展開になるでしょう。その場合、前のペースが上がるのか、或いは後続に抜かせない競走で内を押さえて回るのか、これにより、ロングとなるのかショートとなるのかによって、追込展開が決まるかどうかが変わってくると思います。ショートなら割って入る余地もありそうですが、やはり前が引っ張り合ってハイペースに持ち込む展開が予想されるだけに、ちょっと厳しいかと思います。


⑧木村 武之 (浜松) ハンデ 0

初日[良]:2着(0m8枠)3.29/3.384、ST=13
2日[風]:2着(0m4枠)3.36/3.400、ST=05
3日[良]:5着(0m6枠)3.33/3.406、ST=10
準決[良]:2着(0m5枠)3.30/3.390、ST=10

金子大同様、今節ここまで1着が無く、またタイム的にも内枠勢に比べると格落ちが否めません。また走法的に、これ以上のペース(3.37、3.36・・・)を出せるようなタイプでも無く、SG優勝戦で割って入るとすれば、やはり内枠に居て、スタートを決めて他者を押さえるようなレースに持ち込んだ時、という印象ですが、今日はそもそも主導権を取りにくい大外枠、内のスタート巧者を全部押さえてトップスタートというのも考えづらく、今日に関しては厳しいという印象です。



以上を踏まえて、前予想の目は以下の通りです。

[2016.11.06] 浜松
SG日本選手権・最終日
【12R】優勝戦(枠番選択) 5100m(10周)

△①高橋貢(伊)0
◎②青山周(伊)0
○③中村雅(川)0
▲④鈴木圭(浜)0
注⑤浦田信(飯)0
 ⑥早川清(伊)0
 ⑦金子大(浜)0
 ⑧木村武(浜)0

とにかくスタート勝負。誰がトップスタートを決めるかによって展開は大きく変わる。
今節連日トップスタートの④鈴木圭が此処もトップスタートなら、今節の機力ではそのまま押し切る公算まであるが、特に「②青山周の方が④鈴木圭より内に居る」というところが最大のポイント。おそらくこれまで、鈴木圭の方が外枠に居て、青山周よりスタート先行したという例はほぼ記憶に無いレベル(鈴木圭が先行するのは、青山周が外枠の時)。前回のSG全日本選抜でも、内に居た青山周の方が先行しており、今日もその展開が十分有り得る。更には、③中村雅のスタートも切れており、勝負強さを発揮して、④鈴木圭のコースを押さえて先行する可能性も有る。この2人に阻まれて、④鈴木圭が序盤に自分の展開に持ち込めないというパターンは十分考慮に入れておきたい。

<良走路>
本線(3単):2-34-1345
押え(3単):3-2-145
押え(2単):3-4、4-23


さて、5日間の激闘のクライマックス。どんなレースになるのでしょうか。

本日も、少しでも車券のお役に立てれば・・・と思います。

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