まずは準決を軽く回顧。
　第十レース。橋本優己－坂口晃輔－村田雅一がすいすいと逃げて寸チョンとズブズブが八分の一輪の僅差、一車身遅れた四着の杉森輝大から七着の渡部哲男までが八分の一車輪・八分の一車輪・タイヤとこれまた接戦、大半の選手が北津留翼に意識を向け、その肝腎の北津留が届かずという展開ゆえに生まれた大楽の中部近畿ワンツースリーとも言えようか。
　第十一レース。守澤太志の好アシスト――南関三番手の望月永悟を一発で退かす――で松井宏佑－小原太樹－坂井洋－守澤と隊列が変わり終向を通過。小原が松井との車間を切る。坂井も捲りのタイミングを計り前との車間を切る。その影響をもろに食った守澤はぎりぎりの三着、あぶなかった。ただ坂井には恩を売る「かたち」になったか。
　第十二レース。道中ちょっとした併走が数か所あったものの古性優作の勝ちパターン。その捲りを浅井康太はいとも簡単に差した。浅井がいいのか古性が良くないのか。福田知也がかわらず伸びている。
〈四日市記念競輪決勝〉そりゃ賞金四百万余の記念競輪だし誰もが勝ちたい。が、なかんずく勝ちたいのはやっぱり地元で、橋本優己という引っぱり役？までいる。
　坂井洋は連覇が懸かる。本人が意識しようとしまいと買う側の思い込みはたやすい。
　守澤太志は今年全プロ記念（二日制）の優勝しかない。Ｓ班だもの競輪祭の前にひとつ四日制の記念を獲っておきたい？　
　古性優作はどうなんだろう。彼に勝たれたらあきらめる、というのが現状の古性にたいする筆者の評価だ。
　小原太樹も福田知也も最近よく買う選手だけど、二人が組むから「はいワンツー」というわけにはいかないので（ずいぶん勝手で乱暴な括りだけど）迷う。
　橋本を使える浅井。準決の経緯――恩を売ったという思い込み――で坂井より守澤の先着。そんな発想もどきを組みあわせると二車単の②③、③②、③⑦が降りて来た。
　附記。浅井の後ろの坂口はいらないの？　二三着に小原－福田は必要だろう！　古性の優勝の目が薄くともいきなり着外扱いかい？　ご意見はごもっともだけど、切る。理由なき山勘と言われても切る。