やはり競輪は始まってしまえば競輪そのものでしかないわけで、ブロックもあるし落車もあるし失格も出る。
松浦悠士のグランプリ壮行会の性格を帯びている――などと独善の忖度を記した私の競輪観は下種そのものであった。
上は五百万から下は八十六万余円。唯々ひとつでも上の賞金を奪いあう。別府記念の決勝は、捻くれ者の目を醒まさせる、競輪らしい競輪であった。
守澤太志かぁ。連覇ねぇ
別紙にはこうも述べた。「松浦悠士-佐々木豪-渡部哲男の並びでも壮行会なの? それとも佐々木に千載一遇のチャンスが訪れた?」と。
ちゃぶ台をひっくり返したつもりの二車単⑨①と三連単⑨①④はともに一番人気だった。
気が付けば一番人気を買っている。
♪そんな僕の生活の柄が、夏向きなのでしょうか、寝たかと思うと寝たかと思うと、またも冷気にからかわれて、秋は、秋は、浮浪者のままでは眠れない、秋は、秋からは、浮浪者のままでは眠れない――高田渡の『生活の柄』から。
私のギャンブルの柄が、本命向きなのでしょうか 。
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