準決その一。山口多聞－寺沼拓摩－中釜章成と隊列が変わる。寺沼は思いっきり車間を切って山口を残しにかかる。結果は中釜が頭迄突き抜け、寺沼二着、山口三着だった。買っている方はしっかり勝ってちょうだいなとも思うけど、三番手に中釜では精一杯なのかしら。やった方だという見方も出来るのかしら。ま、声を荒げ「ちゃんと抜けよ」などと浴びせる対象ではまだないから仕方ない。
　準決その二。今度は吉田有希－鈴木玄人－阿部拓真と隊列が変わる。三番手に曲者の阿部だから鈴木は仕事し辛かったろう。でも、嫌なタイミングで来た黒瀬浩太郎の捲りを一二度ちゃんと外に牽制した。空いた中コースを田中誠に突っ込まれはしたが、鈴木はしっかり頭で吉田も三着に残った。鈴木やるなあ。
　準決その三。松崎広太－藤田周磨－久木原洋でブン回して藤田だけ乗った。山崎賢人は、初日鐘から逃げてズブズブ（正確には交わしの交わし）を食い、準決は逆に仕掛けそびれるも猛襲の二着迄。この人らしいと言えばそれまでだけど、脚は図抜けている。が、車券は相変わらず買いにくい。和田健太郎は火の出る様な追い上げで三着迄来た。私の狭量さ故ある時期彼をくさした事もあったけど、競輪一途のプロフェッショナルと今では認めている。
【京王閣ＧⅢ決勝】吉田有希の性格からしてこの布陣――後ろに寺沼拓摩－鈴木玄人の地元二人――なら行っちゃうと思う。和田健太郎も中釜章成もしっかり乗る。山崎賢人はあまり考えない？　藤田周磨―山口多聞は「暗黙の埼京」なんて考えないだろうから、やっぱり行くしかない。かならず叩きっこがあると思えば、山崎賢人の捲り、あとは寺沼－鈴木の番手捲りだけど、私見を申せば寺沼の前回りにどうも気が削げる。鈴木が前だったら打つ気になるかも知れんけど。
　山崎の捲りにします。田中誠は闘将だけどダッシュ負けしそうで切る。相手は、まず和田は入れなきゃ。あと三番手回りでも鈴木。も一人が中釜となる。三連単なら六点、二車単なら三点。私の場合は後者の方に安らぐ。三点に軽重を付けるとすれば中釜かしら？　適度に荒っぽい（粗っぽい）ところが好もしいのと、実は、月頭の名古屋ＦⅠで、中釜－村田雅一のガマン車券を三日間買っていたのだが、ことごとく寸差しを食らったのである。ここで中釜の恩返し？　②⑦八割、②①と②③を一割ずつ。所願皆妄想なり。