皆様、おはようございます。
山陽オートで開催中の、G2小林啓二杯・山陽王座防衛戦は、今日がいよいよ最終日。最終12Rは8周回4100mの優勝戦となります。
もちろん今日は、この優勝戦の展望コラムにて、皆様のご機嫌を伺います。
さて、昨日の準決勝の結果、優出を決めたのは、「王座防衛」に燃える地元山陽から大挙7名、そして、その王座を狙う外来勢は、飯塚から1名。・・・この構図、奇しくも昨年の第1回と全く同じです。飯塚勢は昨年の浦田信から、今年は片岡賢へ。追い込む側ではなく、むしろ逃げる側としての参戦、そして唯一土つかずの4連勝を決めており、唯一ながら脅威の外来勢と言えそうです。
そして・・・本来であれば主力として語られるはずの、中村雅、青山周、そして高橋貢といったV候補級は、軒並み敗退。
それもこれも、やはり今回のハンデ構成・・・60度超えもあった程の灼熱走路、あれだけ予選3日間で逃げ有利の傾向が現れていたにも関わらず、準決勝でもハンデを据え置いた事が、かなり大きく影響したものと考えています。
その意味では、準決勝の予想のアプローチそのものは決め易かったと感じています。あくまでアプローチが、という意味ですが、手前味噌ながら、昨日の準決勝4個レースの前予想、特に◎(本命)印についてはほぼ完璧でした(9R②畑吉広=2着、10R①高木健=1着、11R①稲原良=1着、12R②片岡賢=1着)。
つまり、「あれだけ予選3日間で逃げ有利の傾向が現れていたにも関わらず、準決勝でもハンデを据え置いた」のであれば、余程走路の状況が前3日間と変わらない限り、0m勢が逃げ粘れるだろう、という・・・まぁ割と単純な理由です。
ただ、そこまでは良かったのですが、前予想としては2・3着の相手のチョイスの違いで的中に至らない状況でした(実車券でも)。中心は0m逃げでも、さすがに相手には主力勢が追い込んでくるだろう、という狙いでしたが、結果としてはそれもハズれていく事になります。結果、相手も軽~中ハンデ、主力勢でも比較的内寄りの枠での決着となりました。
(最終的に、優出メンバー8名のうち、実に半分の4名が「主力20m前」・・・正直、とてもグレードレースの優勝戦とは思えません)
それによって生まれた結果が「地元山陽から大挙7名」という状況で・・・、あ、そうかと。ここで気付いたのです、この開催のタイトルが、「山陽王座『防衛』戦」という、ちょっと異質な名称になっている事に。
通常の開催ならば、その王座は争奪するものです、地元も外来も条件が変わらずに。ただ、この開催は、最初から山陽勢に王座が存在し、その王座を「防衛」するためのもの、つまり、まず「そもそも王座を守る側の地元勢が優勝戦に乗って来ない事には始まらない」開催なのです。
それで、正直全て合点がいきました。だから「あれだけ予選3日間で逃げ有利の傾向が現れていたにも関わらず、準決勝でもハンデを据え置いた」のだと。勿論、その理由はどこにも記載されていませんし、誰の口からも語られる事は無いでしょう。だから、どうせこんなものは想像の域を脱しませんので、私はハッキリと「私はきっとそれが理由だろうと思う」と申し上げたいと思います。そして、この結果、さすがにちょっと「露骨」かな・・・という印象を持ってしまった事も事実です。
・・・さて、そうなってくると車券の買い方も一工夫が必要になってきて・・・準決勝も終盤戦、それまで「優出がオール山陽勢」という状況だった最終12Rに、思わず山陽勢4名の2連複ボックスを買ってしまった程です。つまり、「12Rもオール山陽勢」という結果になった場合は自ずと的中となる鉄壁の車券です。
・・・しかし、その目論見も崩れてしまいました(12Rは飯塚の片岡賢が1着)。で、そこで私は改めて気づいてしまいました、この開催のタイトルが、「山陽王座『防衛』戦」という、ちょっと異質な名称になっている事に。
つまり、「全員が山陽勢」となってしまうと、今度は「優勝戦を迎える前に最初から『防衛』が決まってしまう」という、逆の問題が生じてしまう事になるため、1人は必ず外来勢が乗って来ないといけないと。
・・・そして、昨年の結果も踏まえれば、その「外来勢」は、山陽とは西日本で隣同士の関係である「飯塚勢」になると・・・。
という事でその12R、飯塚勢・山陽勢の決着となったのは、ある意味必然であったと言わざるを得ません。まぁ「必然」と言ってしまうと暴論ですが、少なくとも、そのようにファンに「受け取られる」レベルではある、という事は申し上げたいです。
という事で、あくまで私個人の心の中ですが、ちょっと物議を醸している今開催。来年以降もこの時期、この天候で、このG2開催があるのであれば、特に準決勝は、「地元山陽勢を中心に、時々飯塚勢を入れて」というような、普段あまり考えない予想スタンスで臨む必要があるかもしれません。仕方ありませんが、そういう開催なのだと割り切り、これを教訓として次に活かしていくしかないのかな、という気がしています。
・・・それでは、前段が長くなってしまいましたが、ここから前予想に入ります。
優勝戦はいつものように、1車1車の短評形式で、前予想をしてみたいと思います。
終日晴天の予報が出ている山陽小野田市地方。走路想定は昨日同様、良走路一本とします。
①高木 健太郎 (山陽) ハンデ 0
準決勝では単独0m逃げの位置で試走3.34、これならば序盤のミス(スタートの空回り等)さえ無ければ十分逃げ切りまで可能という状況で、注文通り序盤をミス無く乗り切り、あとは一人旅という状況でした。
今日はこの余勢をかって、人気の一角になる可能性を秘めていますが、とにかく、あくまで昨日は「単独0mであった」という事に留意しなければならないと思います。今日は横並びとなり、しかもすぐ外にはS巧者の②片岡賢。自身のスタートは、横並びとなるとそれほど早い方には映らないだけに、格上の同ハン勢、1人だけでなく2人、3人・・・とスタートを切られると、試走3.34の機力を以てしても、それを逆転するのは厳しいと見ています(試走を出すだけ出して、少し売れてもらえれば・・・とさえ思っています)。
②片岡 賢児 (飯塚) ハンデ 0
得意のスタート速攻と、絶好のハンデ位置を活かしての4連勝。完全Vを賭けての優勝戦となります。勿論ここでもスタート速攻、枠的にもトップスタートが望める状況だけに、昨日同様「スタート先行から逃げ一本」での勝負となります。多少試走タイムで劣っていても、本走はキッチリ纏めてくるタイプだけに、試走タイムだけでの軽視は禁物です。
但し、6周回の準決勝で濱野淳に直後まで迫られていた状況、2周回延びる今日は逆転もありそうです。
③稲原 良太郎 (山陽) ハンデ 0
試走3.37と微妙なタイムであった準決勝、高木健同様単独0mからの逃げでしたが、本走はキッチリ纏め、3.423という優秀なタイムでの逃げ切りを決めました。
問題は、やはりこの選手も昨日は「単独0mであった」事で、自身のポテンシャルを発揮できたという点でしょうか。両サイドがとにかくスタートの早いベテラン選手。大一番ではありますが、失敗は無いでしょう。この両サイドに挟まれるようにスタートで後手を踏んでしまうと、途端に展開は苦しくなります。あくまで昨日の3.423は「逃げ一本」。捌きで出したわけではありませんので、余程昨日と同じような展開にならない限り、そもそもこのタイムは出せません。準決勝のタイム、0m勢の中では最も良いですが、その数字の比較だけで良し悪しを決めてしまうのは禁物かと思います。
④畑 吉広 (山陽) ハンデ 0
本来の実力を考えれば、この「主力20m前」はおいしい位置(10m後ろではちょっと厳しいですが)、当人もそれを分かっているかもしれません。スタートの切れは常に抜群、この外枠でも十分前団に取り付ける相手関係と考えています。
ただ、機力を比較するとややこのメンバーでは足りない印象です。昨日の本走3.452が、自身のポテンシャルを考えてもほぼベストに近い状態と思われますが、このタイムだけでは争覇級とは言いづらく、展開を利しての連下候補の一角かな、という感じです。
⑤満村 陽司 (山陽) ハンデ 10
準決勝では、10m2人並びの内で枠なりに切り、ペースを上げて逃げる稲原良をマークしての2着優出となりましたが、自ら展開を作ったというわけではなく、あくまで稲原良に「引っ張ってもらった」結果の2着という印象が否めません。そもそも0m逃げも後ろも強力という中での今日の位置関係では、厳しいという印象です。特に・・・スタート後、この位置を守れるか、という不安が有ります。
⑥西村 龍太郎 (山陽) ハンデ 20
今節は特にスタートの切れが特筆もので、準決勝でも10m前の金山周を叩いての1角進入でした。金山周もスタートに難があるわけではなく、速攻も持ち合わせているだけに、これを叩いて出て行ったというのは注目に値します。
今日も、まずは10m前の満村陽を叩いて出ていくシーンも十分考えられます。その外が更に強力という状況で、とにかく後ろが来る前に、どこまで早め早めにレースを展開できるかどうかがカギとなりますが、この最内枠を活かしての速攻には、十分期待が持てます。
⑦濱野 淳 (山陽) ハンデ 20
展開と伸びないタイムに苦戦し、初日ドリーム戦の救済分(下位着順が中間着と同等のポイント)が活きて滑り込みでの予選突破となり迎えた準決勝では、試走からレースに至るまで動き一変。最終レースという時間帯(最も走路温度が低い)もあったものの、今節の走路状態を考えれば圧巻というレベルの「3.407」という本走タイムでの優出となりました。片岡賢の逃げには屈しましたが、ここから更に2周延びれば、逆転も十分視野に入ります。
この機力一変、その要因はあまり詳しく語られていないように思いますが(そもそもそれが正しいとも限りませんが)、個人的には「タイヤ」だと思っています。濱野淳という選手は、これまでも、とにかく抜群のタイヤが見つかった時に驚異的な動きで優勝をもぎ取っています。2015年の川口G1キューポラ杯、そして伊勢崎SGグランプリ。これらは、この時のベストパートナーとも言うべき超抜タイヤでもぎ取ったと言っても過言では無いと思っています。
昨日、優出選手の公開インタビューの中で、優勝戦で使う予定のタイヤについて問われた時、迷いなく今日(=準決)のものと即答した時に、確信しました。また、「濱野の抜群タイヤ」(=これから「ハマタイヤ」と勝手に呼ぶことにします)が見つかったんだろう・・・と。でなければ、1日でこれだけ劇的に変わるという事も無いのでは、とさえ思います。
だとすれば、答えは1つです。あくまで仮定の域は出ませんよ。出ないですけど・・・、ハマタイヤが手に入ったのであれば、確勝級というレベルと言ってしまって良いかと思います。
⑧岩崎 亮一 (山陽) ハンデ 20
初日ドリームの覇者として、また山陽勢のエースとして、追込勢受難の準決勝を何とか2着で凌ぎ切りました。
ここもまずは武器となるスタートで掻き回していきたいところ、内枠勢よりも先行する弾丸スタートが切られれば良いですが・・・それ以上に内枠勢のスタートの切れが良く、また全体的に抜群の機力という感じには映らず、実力最上位ながら、連下が一杯かな、という印象です。
以上を踏まえて、前予想の目は以下の通りです。
[2017.08.27] 山陽
G2小林啓二杯・最終日
【12R】優勝戦 4100m(8周)
良
①高木健(山)0
○②片岡賢(飯)0
③稲原良(山)0
注④畑吉広(山)0
⑤満村陽(山)10
▲⑥西村龍(山)20
◎⑦濱野淳(山)20
△⑧岩崎亮(山)20
0mからはS巧者の②片岡賢が飛び出し、④畑吉広が続くか。機力比較では、②片岡賢が抜け出した時点で、それを逆転出来るのは主力勢に絞られるか。特に、準決勝で動き一変の⑦濱野淳は、タイヤがハマり、8周回かけて十分追い込んで来れる程の機力に仕上がっていると見る。それを凌ぐスタート速攻から⑥西村龍が、早め早めに展開すると逆転まで。
<良走路>
本線(3単):7-26-2468
押え(2単):2-678、6-278
さて、5日間の激闘のクライマックス。どんなレースになるのでしょうか。
本日も、少しでも車券のお役に立てれば・・・と思います。
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山陽・G2小林啓二杯優勝戦展望~そうか、これって「山陽王座防衛戦」だったわ~
2017/08/27 8:27 閲覧数(826)コメント(0)

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