タイトルの恐怖の海ちゃんは競輪とは関係ない。何十年も前の傑作ドラマ『前略おふくろ様』の劇中、桃井かおり演ずるフラッパー岡野海に付されたあだ名である。大レースの残り一周があまりに整然としていたことを、恐怖の、喫驚の、一本棒と記す際にふと「恐怖の海ちゃん」が頭に浮かんだのだ。
新山響平の突っぱり先行にはいつも驚きを禁じ得ない。と同時に、それは時として悲壮をも伴う。
吉田拓矢が暴走失格を食らうほど引っぱり眞杉匠が初タイトルを獲ってからもう二年近くが経った。今年最初のGⅠ〈全日本選抜〉は眞杉が突っぱり吉田の番手捲りだった。結果は出ずともいいところまで行った。そして今日、本年二回目のGⅠ〈競輪ダービー〉の二人はきれいにワンツーを決めた。新山ラインの後ろに古性優作で、その後ろにしっかり位置している眞杉はまさに「憎い」「巧い」選手である。七番手の浅井康太に(ねえねえ内から古性の後ろまで。その方がいいンじゃない?)とテレビ画面を通して声をかけてみたのだけど返事はなかった。
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