浅井康太と猪俣康一。奇しくも同じ「康」の字を名に持つ二人の連携が度々あった。勿論、猪俣-浅井の並びなのだが、年齢は前を回る猪俣の方が浅井より十近く上だ。だから浅井はまア猪俣を庇う。俺はどうしても番手捲りの車券を好むが、まずそうはならない。高知記念の決勝、伊東共同の初日ともそうだった。援護したがゆえとは言わないが浅井は三着、二着だ。さすがに今日は引っ張っちゃうでしょうと、伊東三日目は浅井-志智俊夫の番手捲りを自信満々で買ったのだが……。
中部トリオは阿吽の呼吸で中断を確保、バック捲りの猪俣を浅井が直線で抜いただけだった。二人のワンツー車券など一枚も持っていない俺だが腹立ちは起こらない。逆に二人の「頑固さ」にマイリマシタだ。浅井の「男伊達」に感服だった。
次回の猪俣と浅井の競走が待ち遠しい。俺は懲りずに「番手捲り」で買うだろうか。そして浅井はまた年長の猪俣を残そうとするだろう。今に浅井-猪俣の並び順があるかも知れない。
一つ、競輪の楽しみが増えた。
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