最終ホームの鈴木庸之のブロックを軽くいなし、直線でも又鈴木が再三の頭突きブロックでぶち当たるが微塵もよろけない。準決の佐藤慎太郎にはおそれいった。厚い壁と評するはややニュアンスが違う。映画『ターミネーター2』の液体金属みたいなと記せばかえって遠くなるかも知れないが、剛柔併用の「受け」の美学は鬼の職人をおもわせた。
競りで落車することなど滅多にない相手だから遠慮なく? ガンガン体当たりした鈴木もアドレナリン出まくりで、負けはしたが競輪の快感を味わったのではなかろうか。
【弥彦記念競輪ファイナル】だからシンタローでは芸がなさすぎるが、あれを見ちゃ佐藤慎太郎を無下には出来ない。小松崎大地のコメントは「渡辺君」――そうか、渡辺一成のほうが歳下なンだ。渡辺-小松崎-佐藤でブン回しなのかなァ……。平原康多も郡司浩平もまずは中団だけど、競るのは避けたく、ましてや七車立だ。地元記念四連覇が懸かる諸橋愛は奇しくも決勝当日が四十三歳の誕生日らしい。これを出来すぎだろうと嫌うか、更なる買い材料とプッシュするか、私は前者である。
平原は弥彦バンクを準地元と公言している。「此処で勝ちたい」の気持ちが優るか、やはり「後ろは地元の諸橋さん」第一なのかは微妙であるが、どういう展開になっても福島トリオに「先にアタック」するのは平原じゃなかろうか。
結論は最終最後にに郡司の捲り。マークは鈴木裕も準決の様な「楽な道」とはいくまい。内側からボンボン「邪魔」が飛んでくる? ここで前掲の佐藤慎太郎を登場させていただき③①の二車単を買うことにします。
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