第七競走に同乗している熊本両者、松岡貴久と東矢昇太の親密ぶりを予想紙の情報欄で読んだからではないが、以前にこの二人の連携で「凄い」のがあったような、ないような――。ま、調べる術もあるのだろうが、それをやらずに茫とさせといたほうが心地よい?
――想いだそうとして忘れられない、忘れようとして想いだせない。
鳳啓介師匠の名台詞の雰囲気で過去と現実の妄想をふくらませるのだ。
〈九月八日・岐阜競輪・第七競走〉④東矢昇太-③松岡貴久の三番手は遠く青森の⑧藤田竜治。「利のある位置」の好みが私と似ているようで軽いシンパシーを覚える。単騎の⑥山田和巧は「神奈川・40歳・旧熊本」の選手だ。彼が松岡-東矢の後ろに手を挙げてもよかろうに、とも一瞬考えた。
四人で並びドカ~ンと逃げ、ズブズブズブ③⑧⑥では能天気すぎるか――。
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