競輪場に通いはじめたはいいが、周りで交わされる独特の用語はわからないものだらけだった。せっかく買った予想紙も似たようなもので、理解できない数字・図解はあとまわしに簡潔な日本語の文章を探して読んでいた。そしてよく騙された(言葉に不自由な異国でやっと聞こえた母国語みたいなものだから余計にだ)。“二着探し”と評された◎が簡単に負け、“格下苦戦”の無印は一気に捲るのだから、一筋縄ではいかない競輪というギャンブル種目に私はおろおろするばかりだった。
“GP覇者/貫禄あり”とか“先行一本/清々しい”等々、予想紙の短評欄の文句も色色だが、総じてマンネリ傾向の嫌いは否めない。
「ドラフト2位ルーキー」「G最強のストッパー」「大阪出身のいぶし銀」……テレビのプロ野球中継でも投手や打者をキャッチフレーズ風に紹介していたりするが、此方も手材料に窮した感がなくもない。西武ライオンズの野手だったか、「実家はりんご農家」という八文字には笑ってしまった。たまに競輪JPの選手データから拾って短評を練ることがある自分だが、「リンゴ農家」にもそれに近い「舞台裏」が想像できて、可笑しい気分が起った。
競輪でも競馬でも競艇でもオートでも、ヤラレが積った迷える子羊はワラにもすがる思いだ。そんな平常心から遠い状態のギャンブラーにとって、固いだ負けない裏目はいらないだの、「自信満々の日本語」はとっても危険なのである。
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