みなさん、おはようございます。
気持ちの良い朝です（ニヤリ）

昨夜は久しぶりに、競輪のことばかりを考えながら過ごしました（仕事中も）笑

高松宮記念杯競輪は、稲川翔選手のＧ１初優勝で幕を閉じたわけですが、
車券的中と同じくらい……いえ、車券的中よりもちょっと落ちるぐらい（笑）に、
「稲川が優勝したこと」
が嬉しかった。

以前この場で、
「稲川は、やがて『近畿の番手』と呼ばれる選手になる」
という内容のコラムを書きました。
Ｇ１決勝に度々乗るようになり、「鉄の結束」を誇る近畿ラインの三、四番手を固め、村上兄弟や稲垣の、仕事をまっとうする精神と走りを間近で見てきたことは、彼の競輪人生にとって貴重な財産になると思ったからです。

自粛欠場組不在だったこともあり、意外と早く実現しましたが、
今回が、自粛組不在だからこその優勝だったとしても、地元岸和田グランプリ出場を決めたことも含め、非常に価値のある優勝でした。

外見も、いかにもスポーツ選手といった感じの爽やかなイケメンですし、
彼のタイトルホルダー入りは、競輪界全体の宣伝効果にもなりそうです。

それにしましても、菊地にインで粘られたのを凌ぎ、多少バタついた風には見えましたが、前日のインタビューの通り、
「４角を番手で回ってきたら、必ず勝つ」
という気持ちのこもった早めの追い込みは、お見事でした。
菊地が中、大塚が外を踏んできましたからねぇ。
少しでも脇本を残そうなんてしていたら、優勝を逃していたかもしれません。

稲川が競り勝てるような駆け方をし、競り勝ったと見るや、一気にスピードを上げ、別線の巻き返しを全て不発にした、脇本の先行も素晴らしかった。
脇本のほうが断然出世は早い（年齢的に）ですが、村上兄が「先行日本一」と呼ばれるようになってから、タイトルを取るまでのプロセスを思い起こさせました。
脇本も、必ずタイトルホルダーとなるでしょう。

近畿地区に関しては、村上兄弟、稲垣、藤木らの長期自粛欠場を、早くも稲川、脇本が（東口も少し）カバーした印象です。
ＳＳ１１問題については、個人的に、大失態だったと思っておりますが、
近畿で培ってきた「村上イズム」は、決して間違えでなかったことの証明と言えるでしょう。

私は、自粛欠場組の早期復帰を望むよりも、それ以外の選手達の新たな活躍を願うのが、我々ファンの、あるべき姿ではないかと思っております。
次回以降に改めて触れますが、
本来ならば、深谷、金子も優出した中で、新たなタイトルホルダーが誕生するのがベストでした。
脇本が深谷との先行争いを制して、番手の稲川が抜け出す……なんてレースであれば、さらに今後の競輪界に期待が持てたのでは……まあ、車券と同じで、欲を言ったらキリがありませんね（ニッコリ）

私の車券的な観点だけから見れば、二着に入り稲川と同じぐらいの貢献度を見せてくれた大塚健一郎の走りにも、感動しました。
４角で、目標にした菊地の進路を確認してから、菊地の行かない外のコースを踏んでの準優勝でしたからねぇ。
千葉のベテランスター選手のように、目標にした選手のコース取りなどお構い無しに、先にインに潜り込むのとは、わけが違います。（誠兄さん、批判してすいません笑）
「崇高な追い込み」
とも言える、競輪らしい追い込みでした。
菊地より先にインに入っていたら、優勝まであったはずですのに、あえてせず、さらに、レース後のコメントで、
「あれが精一杯。思いきり踏んだ結果だから」
と言えるあたりに、大塚の精神面での成長を感じました。

考えてみれば、今回ワンツーの、稲川、大塚って、ちょっと前までは、
「この選手が乗ってるレースは、落車、失格がありそうで、怖くて買えない」
とまで言われていた二人ですもんねぇ。
実際、決勝戦も落車があり、稲川は審議にもなりましたが、結果ギリギリセーフでしたので、ここらへんも、成長の証と思いたい（笑）

このコラムを振り返りますと、取らせてもらった感謝からか、かなり選手を褒め過ぎの内容となりましたが、
車券部門優勝の勝利者インタビューだと思って、お許しくださいませ（ニヤニヤ）

ちょっと大げさな言い方になりますが、

競輪は大丈夫！！！！！

そう思えた、高松宮記念杯競輪決勝戦でした。

では、また。