奈良記念の二日目を見ている。
第六レース。六番車が頭でこじ開ける様に中を割り控え目にガッツポーズ。六番って誰よ? あぁ小林大介か。際どいけど彼がガッポーズしているのならおそらく自信があるのだろう。結果は微差一着で三連単336,140円の三十万シューとなった。いい配当だ。数字の配列も美しい。三十三万三千三百じゃ駄目なのよ。三百円買っても百万にはならないから。三十三万三千四百円×三枚=百万と二百円。一度やってみたいものだ。と記せばアナタ本命くさいのばかりじゃないのいつもと揶揄されそうだが、応用で三千三百四十円を三十枚=十万二十円とか、三百枚なら百万になる。まぁ別に三百四十円を三千枚でもいいんだけどそんな度胸はない。やっぱり三十三万三千四百円×三枚が良策である? いかにも競輪が好きという風情の小林大介だから「いいところ」の三十三万六千円余の配当を出せるのだ。ふとそんなことを思ったりもする。
小林大介が唯一乗ったGⅠの決勝は前橋の親王牌だ。地元の晴れ舞台にも迷いなし。がんがん引っぱって太田真一(埼玉・七五期)の番手捲りだった。あの日は現場で見ていたのかしら。あの九着だけで、私にとって小林は記憶に残る選手なのである。
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