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エンタテイメント

2020/10/05 11:26 閲覧数(681)
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 二十数年前の競輪場がある某地方都市、繁華街の安酒場で四十近い男たちがどうでもいい二択に興じている。ピンク・レディはミーかケイか? 長嶋茂雄か王貞治か? 野球かサッカーか? 話は四方八方に取り散らかってゆく。映画『水のないプール』に出ているだけでもうミーちゃんでしょう。と、一太刀で御満悦のもの居り、俺は長嶋の「巨人軍は永遠に不滅です」を高二の時に学校サボって後楽園で見ているのだ。と、自慢話を延々つづける輩あり。ストーンズかビートルズか。映画か音楽か。お題は幾らでも沸いてくる。
 音楽か競輪か? では、私と奴がやや真剣になった。
――そりゃ音楽、やっぱり。と、私が言うと誰か同調したのだったか。
――タケバヤシさん、それはないでしょう! 強烈に絡んできた奴を薄らと憶えている
 ♪イッツ・ジャスト・ザ・エンタテイメント!/もう泣かなくていい/奇妙なガスで満ちている/この危うげな世界/イッツ・ジャスト・ザ・エンタテイメント!/束の間でいい/嫌なこと忘れる/夢のような世界――先日、テレビで佐野元春が新曲の『エンタテイメント!』を歌っていた。
 酒を飲みながら競輪か音楽か? しかも喧嘩腰で。そんな阿呆連中は今や絶滅危惧種だろうか。
 映画『タクシー・ドライバー』の劇中、トラヴィス(ロバート・デ・ニーロ)にベッツィー(シビル・シェパード)が、「わたしは音楽がなければ生きていけない(音楽のない人生など考えられないだったかも――)」とぽつり言うデートの場面が好きだ。デ・ニーロがプレゼントするLPレコードはたしかクリス・クリストファーソンだった。

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