5月11日、元競輪選手で競輪評論家のミッチーこと永倉通夫さん(埼玉46期)が呼吸不全のため永眠した、享年54歳。
西日本のファンに馴染みは薄いだろうが、日本競輪選手会埼玉支部長を務めた人物である。
1980年大宮でデビューした後、優勝31回、通算486勝、S級選手としても活躍した名選手ではあったが、優勝は全てA級、B級によるもので、G1レースも競輪祭に1度出場しただけ…決して一流選手とまではいかないだろう。
が、いつしか彼はミスター競輪と呼ばれるようになっていた。
比較するには少々無理が生じるが、オールドファンには懐かしいミスタージャイアンツ『燃える男・長島茂雄』とリンクしてしまう自分がいた。
両者とも記録に名を残す事はなかったが、記憶に残る選手と言って良いだろう。
2010年6月26日、立川競輪場で2528走目のラストランを終え、現役生活にピリオドを打った訳だが、現役時代はもちろん、引退後も直接会って会話を交えた事は一度もない。
そんな面識もなかった僕が、思いもよらぬ現代のツールで永倉さんとコンタクトを持つ様になった…Facebookである。
そしてFacebookを通じ、交流を持つ様になってから、永倉さんの大きさに気付かされる事になったのだ。
一競輪ファンであった僕のコメントに、事細かに長文で返信をくれる。
『テレビ解説の収録直前で時間がなく、短文で申し訳ない…』など、礼を尽くされた事もあった。とにかく時間は掛かろうとも必ず返信がきた。
その中身の最後には、競輪界を盛り上げると言う思いが込められていた。
スカパーでは西武園競輪を中心に解説を行っていたが、永倉さんの解説は選手の余談なども交え、非常に分かりやすく説得力もあった。
CMやVTR前のブッキー人形を手にしたミニパフォーマンスは、お茶目なオジサンって感じで、ちょっとした笑いも提供してくれた。
勿論、永倉さんの事全てを知っている訳ではないが、ネット情報などをみても、悪く言う人はまずいない。
残念ながらそんな彼も病魔には勝てなかった…ガンと闘いながら、競輪界を考えた生活には頭が下がる思い。
Facebook上でも、最後まで前向きに明るい振る舞いを見せていた。
医師から禁じられているであろう飲酒を豪快にやっていた画像も目に止まった…今思えば、まさに『豪傑・永倉通夫』らしいエピソード。
実際にはわからないが、外では決して弱みをみせなかった永倉さん、さぞかし辛かった事でしょう。
現役時代に車券で儲けさせてもらった記憶はほとんどないが、惜しい人を亡くした気がしてならない。
S級決勝では真っ先にゴールを突き抜けられなかった永倉通夫…だからと言って、人生のゴールを急ぎ過ぎる必要はなかったのに…でも永倉さん、もう急がなくていいんです、上の世界では大好きな酒を飲みながら、のんびり誘導でも受けて下さい、お疲れ様ミスター競輪…so long
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ありがとうミスター競輪…
2014/05/15 15:10 閲覧数(2583)コメント(4)
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