「サマーナイトフェスティバル」の最大の特色は三日制の大レースであること。あと参加人数が少ない(ガールズケイリンが毎日三個レース組まれるゆえ、男子は九個×九人=計八十一人)ことも挙げられる。中日に即準決なのだからトップ選手が目白押しで――四日制は二次予選をはさむので有力どころも幾人かは準決まで届かない――番組制作者泣かせ、走る側の選手泣かせ、買う側の客泣かせ、と言えるかもしれない。
目移りばかりの準決三番が数時間前に終わった。
第十レース=新田祐大は機を見るに敏の仕掛けだった。快調そうにも見えた。でも昨日の競輪(北の連結を外して新山響平を裸逃げにしてしまう)にはいささか不満が。平原康多と神山拓弥は、眞杉匠に全部やってもらった(先行態勢から新田の後ろ守澤太志を退かす)という感じ。
第十一レース=古性優作は番組に恵まれず? ぶっ叩いたはいいが後ろの稲毛健太が一杯一杯で援護どころじゃなく……。日本一の自在と目される古性が逃げちゃって、古性以外の自在選手三人(松浦悠士、山田英明、佐々木悠葵)の確定板とは面白きかな。しかし松浦のスピードには目を見張った。
第十二レース=出ました、脇本雄太、十秒六のバンク・レコード! 超速の脇本を置いといて――視座を変えて――VTRを見ると、山口拳矢も松井宏佑もいいスピードだなあと感心する。
【サマーナイトフェスティバル優勝戦】四つの、大づかみな、軽い思い込みを挙げる。脇本雄太は只今三場所つづけて決勝で大敗している。勝ちたい、というより、勝たなきゃならぬ。いわゆる大会三連覇が懸かる松浦悠士。そりゃ抜きたいだろうが、脇本マークを選んだからには、ともかく離れてはならぬ。佐々木悠葵は先行屋じゃない。だけどここで自在というわけには……彼が逃げなきゃこの競輪は始まらぬ。あとは単騎三人の取捨だけど、松井宏佑はパワー&スピードのみの印象、新田祐大はいろんなことをやっている(くる)が、時々「無理のある自在」という印象を抱くこと少なからず。逆に山口拳矢の方は、楽々と記せば語弊があるも、「生まれつき自在」と思うこと多々だ。
佐々木悠葵が逃げても、現状の平原康多-神山拓弥に何ができるだろう。単騎の選手の奇襲カマシはないと見る。後ろを引き出しちゃうだけだし。やっぱり中団から先捲りと考えるのが自然だろう。脇本雄太の「超加速」に松浦悠士はぴったりじゃないかもしれない。だけど付いてはいく。が、脇本「全速」の三番手はきつい。山田英明は切る。よって三着には単騎の三人のいずれかだが、前掲の比較により山口拳矢を選ぶ。①②⑧を買います。
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