競輪場も競艇場も競馬場もパチンコも、独りになれるからいい。
たとえ複数人で訪れたとしても、はじまってしまえば各々自由行動だ。レースを見るのと飯を喰うのが一緒になるぐらい(それとて勝負したからと観戦場所を移る奴も居れば、ここに来た時はどこそこのラーメンに決めている、と、某はわざわざ駅前の店まで歩いてゆく)、パチンコ屋で先にパンクした仲間が、俺、茶店で珈琲飲んでるわ、とか、もう帰るねと一言残して去ってゆくのが全然気にならないのも、「複数でも独り」の実例だろう。
車券推理において「単騎」の選手は常に悩みの種ではあるが、逆に単騎が魅力の選手も私のなかに数人居る。そのうちの一人、川野正芳(大分・80期)が向日町競輪を走っている。一昨日も昨日も孤軍の闘いで七着五着だが、ともに後方から最後踏み上げてはいる。
本日は第二競走の二番車、人気は五番車の地元・奥平充男だろうが、毎日◎で大敗と冴えない。他もパッとしない自在選手ばかりで、ライン構成も「3対2対2対1対1」とバランばらんだ。ま、どう買えばいいのかわからないが、〈向日町競輪FⅠ最終日の第2R〉は②川野正芳の頭車券を買うことにしよう。
なお当欄のタイトルは、鮎川誠のライヴ・アルバム「クール・ソロ」から拝借しました。
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