スピード・チャンネルでは中継していない大垣競輪を朝一からパソコンで見ていた。
競走がはじまると画面の右下に「リアルタイム並び」なる表示があり、文字どおり今現在の隊列順を教えるものだった。
オーロラ・ビジョンなどあるはずもない府中競馬場で、中央の掲示板に示される馬群の数字順に一喜一憂していた四十年前を想い出す。「10 8 5 6」が向こう正面にさしかかると「6 8 10 5」に変わり観衆がざわつく。あとはラジオ短波の実況音声だけが頼りだった中央競馬が懐かしい。
映像なしのリアルタイム並びだけでひとレースすごしてみたい、などと酔狂な考えも浮かんだが、現況の「リアルタイム並び」の精度ではそれも叶わない。
スピード・チャンネルもない、インターネットもない、電話実況サーヴィスもない時代はよく、記者席から会社の編集室に実況を頼んだりもした。電話機をスピーカー・モードにして皆でワイワイ聞いていたのも遙か昔のようだ。絵に描いたように道中の展開や直線の攻防を伝える名人級も居れば、声調は聴き惚れるようなバリトン歌手風なのだが、肝腎の競輪がハチャメチャな人も居て(ゴール直後の一着二着の正答率の低いこと低いこと)、これまた楽しかった。
便利な今に不便な昔を回顧する固陋者が独りよろよろ――。
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