四番車かから九番車の六人に期待をいだけないなどと言う気は毛頭ない。ないのだけど、一番車から三番車、内枠三人の存在感が優る。なかんずく古性優作の競輪には「立ち居ふるまい」すべてに圧倒感を感じてしまう。――昨夕、他紙に載せた拙文である。
まさか犬伏湧也にマークするわけにいいかないから、どうしたって岩谷拓磨-井上昌己の逃げを前提に古性優作も山口拳矢も平原康多も組み立てる。承知の岩谷-井上もぎりぎりまで発進を遅らせる。だからといって古性も山口も平原もぶっ叩くわけにはいかない。
ものの見事に犬伏湧也のカマシが決まった。
ぶっちぎりの一人旅であった。
勝利者インタビューに答える犬伏の上半身のでかさに圧倒された。黄色の勝負服がはち切れんばかりの筋肉だった。
何年前だろう、『みんなで筋肉体操』なる教則本つきDVDを購入してまねごとのトレーニングをしたことがある。「胸と腹が床につくぐらい低く体をおとす」要領の腕立て伏せを幾らやってもあんな上半身にはなるまい(あたりまえだ!)。
ああ、そうだ。二十年以上前の立川か京王閣の検車場、前検日の取材中に調子はどうですかと訊いたら、腕立て伏せ一万回(千回だったかな?)やったから大丈夫だと思うと返した競輪選手がいたのを思いだした。
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