枠番の時代から車券の点数は多い人だったから、車番式が導入されると買い目は尚更に増えた。おもいついたように車券を買い足す人でもあったから、穴場や発券機との往復も一回で済まない。記者席の机の上にトランプのカードみたいに沢山の車券が置かれている画を懐かしく想い出す。
或る日、いつもの紙片群から一枚抜いた車券を部屋の隅にある冷蔵庫に入れたその人は……「本命百円だけ凍らせる」……とぽつり云った。……(◎○が出たらお了い。「本命祓い」の儀式である)以心伝心俺には通じた。部屋には二人だけ、俺も似た傾向の穴を買っていたのだろう(第三者が◎○を打っていたらそんな愚行はしない――)。
“冷凍作戦”の首尾がどうだったのかまるっきり忘却している。その一は、目出度く穴車券をゲット。その二は、勝負車券も◎○も来ない。その三の最悪の結果……そう◎○百円だけ的中……の時に払い戻しは?……その三の①は冗談じゃねぇとそのまま放置。②が数百円だろうと金は金とその場で払い戻す。③は暫くほったあとにでそっと払い戻す。
その人はとうに鬼籍に入っているので“真相”は墓の中である。
今次のコロナウィルス禍に日本全国、紙車券の発行は止まっているから、冷凍作戦を試すことは出来ない。
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