とにかく寒かった。
1985年12月30日の立川競輪場。俺は第一回競輪グランプリの車券を買うべく、前売の穴場からとぐろを巻くように続く長い列に並んでいた。あまりの人の多さに生で見物するのを諦め、家のテレビでレースを観たことが今でも悔まれる。
その翌年か翌々年、幸運にもこういう仕事に就いて約三十年、大勢の競輪ファンの前でグランプリを語っている自分が面映ゆく、何とも不思議な感情が起こる。
神山雄一郎、悲願のグランプリ制覇ならドラマチックだし、五度の二着に涙もまたドラマだが、競輪の女神は常に皮肉な結末も用意されていらっしゃる。閃いたのはレジェンド渾身も無念三着の「人生劇場」だ。②④⑧、②⑤⑧。
勝手に喋って聞く耳もたず。一年間ありがとうございました。
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