中釜章成も伊藤颯馬もやることはひとつだったはずだ。中釜は古性優作を、伊藤は阿部将大を、引っぱる、犠牲役を担う。だから両線とも前受け突っぱり先行が理想のかたちだったろうが、スタートの勝ち負けで正攻法に伊藤、中釜は五番手からとなった。後方から松浦悠士が上昇、中釜の横でフタをする。どのみち行くしかないのだからすぐ引くかと思いきや、なかなか引かない。まさか松浦が切りに行ってくれるのを期待したのかしら? これが致命傷になった。二段賭駆け作戦のラインがふたつある番組なのに、打鐘の近くまで誘導が生きているという珍事が、中釜の失敗を物語っている。むろん競輪は生きものだから、後講釈など意味はないが、私的な感想は申し述べさせてもらえば、中釜と伊藤の意志の差が如実に出た。更にいえば、中釜-古性が思い描く連係の絵図と、伊藤-阿部のそれは、瓜二つのものなのだが、願う画の濃淡に若干の差異があったように思えてならない。
なんだか飄々と勝ってしまうように見える阿部将大が好ましい。
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