準決の阿部将大は「細心」のハコ差しで伊藤颯馬を三着に残した。
準決の古性優作はきれいに中釜章成を二着に残した。というより、中釜は古性の前でも「堂々」と己の競輪に徹した。
【別府記念決勝】前述のふたつの話は、似たような二つのストーリーを生む。
伊藤颯馬がガツンと逃げ阿部将大の優勝。もしくは中釜章成のブン駆けで古性優作の優勝。
そしてこの二人の競輪センスを持ってすれば、伊藤が駄目でも阿部のリカバリー、中釜不発でも古性のリカバリーの画が色濃く想像できる。第一感は両者の表裏。だけど絞りたい。
阿部。今、乗りに乗っている。かつ地元の記念だ。いうことなしだけど、二次予選も番手絶好、準決も番手絶好。三日つづけて番手絶好って、もちろんありうるのが競輪だけど、しょっちゅうあることではない。ああ、回りくどい文章だな、と自分でも思う。きっと私は、古性を買いたいがために、阿部の「粗」を無理やり探しているだろう。
③②を買います。
附記。古性マークの浅井康太にも、阿部マークの松谷秀幸にも、まるで触れない、頓着しない? いいじゃあーりませんか。それこそ愚生の生きる道。お粗末。
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