皆様、おはようございます。
１週間のご無沙汰でした。

今週末のオートレースは、飯塚の普通４日間開催。今日がその３日目、９Ｒ以降では今節のベスト32が凌ぎを削る準決勝戦が行われます。

と言う事で、今日はこの準決勝戦４個レースの前予想にて、皆様のご機嫌を伺います。

今開催のサブタイトルは「トーマスメモリアル魂の継承Vol.3」。かつての飯塚オートの大エースでありながら、1999年の地元年末開催の優勝戦における不慮の事故により志半ばに夭折された、中村政信さんと、数々の勝利を共にした愛車「トーマス」の名称を冠した開催となります。古くからのオートレースファンにとっては、「トーマス」と言えば中村政信さんの名前がパッと直線的に浮かびます。それだけ、今でも「記憶に残る」レーサーと言えるでしょう。
その事故の衝撃、そしてその殉職が及ぼした影響を併せ見ると、その存在は・・・個人的には、伝説のF1レーサー、アイルトン・セナのようであると考えています。
F1の世界でも、スピードが重視され、新たに様々なテクノロジーが生まれていた1994年、第３戦サンマリノGPの決勝レース中、高速コーナーである「タンブレロ」で突然挙動を乱したアイルトン・セナのマシンは、300km/hのスピードを以て外壁へ激突、その衝撃により重傷を受けた、その若き天才レーサーは数時間後、還らぬ人となりました。僅か34年、志半ばの人生でした。その前日の予選でも、ローランド・ラッツェンバーガーという若きF1レーサーがやはりクラッシュにより亡くなっていたという事も有り、その死の衝撃は全世界を駆け巡り、F1そのものが、安全性を重視した方向へ舵を切るきっかけとなっていきました。
オートレースの世界でも、ちょうどその「1999年」はスピード全盛の時期でした。今でも破られていない、また今後も、少なくとも今のバイクやタイヤの仕様の下では決して破られる事は無いであろう、伊藤信夫が持つ10周戦本走タイムレコード「3.284」は、ちょうどその中村政信さんの事故の２週間前、当時走路改修後間もなくであった浜松で開催された、SG第３回オートレースグランプリ優勝戦でマークされたものでした。それだけに、オートレースの世界でのスピードはこの時期が頂点であったと言えます。スピードを重視する事により犠牲とされた「安全性」は、この直後に起きた中村政信さんの事故により、再考の熱が高まり、これ以降、スピードを抑え、より安全性を重視する方向に舵を切って行くことになります。
その意味で、この飯塚大エースの名前は、オートレースの歴史に刻まれ、ファンの間で記憶に残り続ける存在になったと言えます。

その、飯塚大エースの愛車の名を冠した開催で、次代のニューヒーローは、自らに課されたハンデを克服し、「記録に残る」偉業を成し遂げました。・・・昨日、鈴木圭一郎が自身初の10連勝達成。その内容は非常に濃く、SG日本選手権の３日目～最終日、飯塚G1開設記念の全日、そして、スーパーハンデとなった今節２日間。いかなる逆境の中でも、むしろその逆境を愉しんでいるかの如くにも映る破竹の快進撃によって、世代最強への道にまた１つ新たな称号が加わりました。
勿論、この連勝は未だ継続中。今日の準決勝には11連勝目をかけて挑みますが、ここからはメンバーも一気に強化し、優勝候補級に対して後ろから追いかける立場となるため、より厳しいレースになる事は否めません。しかし、その逆境をも乗り越えたのなら、その先には、兄弟子・中村雅人の持つオートレース連勝記録「15連勝」という頂への挑戦が待っています。


それではここから前予想に入ります。今日は晴天予報という事で、想定は良走路一本とします。


＜ハンデｍの後の印＞
　△：今節よりハンデ10ｍ軽化
　▼：今節よりハンデ10ｍ重化


[2017.12.02]　飯塚
普通開催・３日目
【９Ｒ】準決勝戦　　3100m（６周）
良
▲①櫻木公（飯）０
　②田中輝（飯）０
◎③鈴木宏（浜）０
　④松尾隆（飯）10
　⑤瀧下隼（飯）10
△⑥青島正（浜）10
○⑦田中茂（飯）10
注⑧人見剛（山）10

この０ｍの並びであればほぼ確実にトップスタートで逃げる形になるであろう③鈴木宏が展開面で有利。タイム比較では少し物足りないが、それでも昨日は3.413まで伸ばしており、０ｍで逃げるだけの形になればもう少し伸びても良さそう。
これをマークしていく最重ハン勢では、⑥青島正に乗って好位置をキープ出来ればという思いで、⑦田中茂の機力に期待。3.40を切る本走タイムで追い上げれば逆転も十分。⑧人見剛にとってはこのハンデ構成（大外枠）がやや厳しいと見て、連下までとする。
０ｍからの残り目として期待したいのが①櫻木公。昨日の本走3.402は優秀で、③鈴木宏の逃げに乗っての粘り一考。

＜良走路＞
本線（３単）：３－１７－１６７８
押え（２単）：７－１３


[2017.12.02]　飯塚
普通開催・３日目
【10Ｒ】準決勝戦　　3100m（６周）
良
注①牧瀬嘉（飯）０
　②湯浅浩（伊）０
◎③内山雄（飯）０
　④岩科鮮（浜）10
▲⑤有吉辰（飯）10
　⑥桝崎陽（飯）10
△⑦岡部聡（山）10
○⑧荒尾聡（飯）10

10ｍ前の位置で昨日、本走3.386をマークしている③内山雄の早め抜け出しに期待する。このタイムを出せる機力で逃げる形になれば、主力勢にとっては脅威の存在となる。
これを追うのは主力最重ハン外枠勢、まずはスタートからの大カマシが期待できる⑧荒尾聡が筆頭となる。また、昨日のタイムからは⑦岡部聡も侮れないが、このメンバーに入るとスタートにやや不安があるだけに展開が厳しくなりそう。その意味では近況好調の⑤有吉辰の一発に期待したい。昨日の状態そのままではタイム比較で見劣るが、この枠を活かして同ハントップスタートとなれば、０ｍの逃げを追走しての残り目も期待できよう。

＜良走路＞
本線（３単）：３－５８－１５７８
押え（２単）：８－３５


[2017.12.02]　飯塚
普通開催・３日目
【11Ｒ】準決勝戦　　3100m（６周）
良
▲①室田泰（飯）０
　②井村淳（飯）10
◎③柴田健（浜）10
注④前田淳（山）20
　⑤東小野（飯）20
　⑥遠藤誠（浜）20
○⑦鐘ヶ江（飯）20
△⑧浦田信（飯）20

ここも本命は③号車となってしまったが、更に上を行く「3.376」という破格のタイムを10ｍ前の位置で出されてしまっては致し方無しか。③柴田健はスタートも早く、少なくとも②井村淳よりは先行しそうな印象であり、スタートから①室田泰を追うだけの展開となる。また主力20ｍの内枠を、④前田淳、⑤東小野、⑥遠藤誠と、あまりスピードタイプではないメンバーが固めている分、主力勢の追走にもやや時間を要すると考えられ、その意味でも③柴田健にとっては楽な展開となろう。
その主力内枠勢もスタートが早いが、更にその上を行くスタートを切っていければ⑦鐘ヶ江のスピードには魅力十分。逆に、これだけ前が速くなる要素を含んでいるレースだけに、⑧浦田信については追走一杯となる可能性が否定できず、連下までとさせて頂く。
注意は②井村淳と悩んだが、「スタートで叩かれる可能性」を考えた場合、巧者の④前田淳が叩いて出ていく展開の方が有りそうと見て、④前田淳の方を上に取る。昨日は試走3.30まで出ており、展開が向けば昨日以上もあると見て、残り目に一考。

＜良走路＞
本線（３単）：３－１７－１４７８
押え（２単）：７－１３


[2017.12.02]　飯塚
普通開催・３日目
【12Ｒ】準決勝戦　　3100m（６周）
良
　①高宗良（飯）０
注②山浦博（浜）０
○③田中進（飯）０△
　④別府敬（飯）10
△⑤久門徹（飯）10
▲⑥岩見貴（飯）10
　⑦丹村飛（山）10
◎⑧鈴木圭（浜）20▼

車券の軸としては⑧鈴木圭を置いて他に居ないため、本命印を付けるが、準決勝となりメンバーが強化した分、「確勝」とは言い切れない。とにかくスーパーハンデでは、得意のカマシスタートが封じられる分、どうしても展開が後手になるため、より捌き重視のレースとなり、序盤で前のペースが極端に上がってしまった場合等に、追い届かずの場面が有り得る事は念頭に置いておきたい。（ただ、昨日の成績だけを見れば、軽ハン勢で3.3秒台のタイムが出ている車は居らず、その点では番組的に少し恵まれた感は有るが）
即ち、相手筆頭には「序盤で前のペースを上げられる」、ハイスピードの逃げの形に持ち込める存在、という事で、０ｍの３人の中では最もスタート力＋機力があると思われる③田中進を指名する。
これを追走するのは主力勢の中でもスタートから優位に運びそうな車という事で、⑥岩見貴をピックアップする。
それでも注意したいのは、主力勢も早めに⑧鈴木圭に駆逐される（特に⑦丹村飛はスタートで叩かれる可能性も否定できない）事で、前々の残り目も一考したい。②山浦博と、印は回らなかったが①高宗良の残り目にも食指は動くところで・・・。

＜良走路＞
本線（３単）：８－３６－２３５６
押え（２単）：３－６８


以上です。
本日も、少しでも車券のお役に立てれば・・・と思います。