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高松宮記念杯競輪決勝を振り返る。

2019/06/19 14:01 閲覧数(1254)
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みなさんこんにちは。
ヤマコウです。


第70回高松宮記念杯競輪決勝を振り返りたいと思います。
決勝戦は単調なレースになりましたが、見どころはたくさんありました。
勝ち上がりを見ても、決して完調とはいえない脇本雄太に、シリーズを通して安定したスピードを披露していた新田祐大。
初日に落車して、万全ではない体調の平原康多。
強気な位置取りからのまくりで決勝入りを決めた清水裕友。
そしてGⅠ決勝初の小原太樹。
この選手たちが、本線の脇本にどう戦っていくのか。

車番が発表となり、位置取りが生命線の清水と平原は外枠になりました。
新ルールになり誘導のペースが上がるので、初手は限られてきます。

私は、前受けになるのが脇本だと思ったので、
一番外枠の平原が開き直って、後ろ攻めをすると読みました。
脚を使ってでも誘導員を切って、清水の出方に期待すると読んだのです。

前から脇本ライン―新田ラインー清水ラインー平原ラインとなり、
平原が動いた上を清水が叩いて、打鐘あたりで脇本を迎え撃つと考えました。
そこから、何をやるか分からない清水が先行含みで飛びつき態勢に入る…と。
清水が飛びつくと、混戦となるので平原優勝!
と思って、日刊スポーツや中継でも平原押しで行ったのですが、優勝は中川誠一郎。
思ったように選手は走ってくれませんね(笑)。

ポイントは2つありました。
まずスタート。
5番車の平原がポンと出て、バックを踏んで誘導員を追いませんでした。
これは前受けだと先行か8番手になる恐れが…、でも、後ろ攻めも脚を使うのでイヤだ、
最終的に先行するラインの後ろが取りたい!誰か前に入ってくれないかな…と思ってあの作戦に出ました。
平原、うまいなーと思いました。

このままだと、自分が後ろ攻めになると思って清水が上昇して平原の前に入りました。
清水も後ろ攻めでは脇本相手に勝負にならない、それなら前でむだ足を使わず一発狙うか…
という気持ちだったでしょう。

結局、③清水―⑨小倉、⑤平原―⑧木暮、②新田―⑥渡辺、①脇本―⑦中川、④小原。
という並びに落ち着きました。
これでどの選手も脇本待ちのレースとなりました。

2つめのポイント。
脇本は、後ろとなったので打鐘から7番手かましに賭けました。
ところが、前受けの清水が脇本を警戒していましたが、先行する気持ちがなかったため、脇本が仕掛けてから踏むという愚挙を犯します。
今の脇本を、それでは飛びつけません。

ここで、平原に誤算が生じます。
清水の飛びつきや先行を期待していたが、そうならなかったので最終ホーム6番手に置かれてしまいました。
この時点で中川に流れが向きました。

新田は、無駄脚を使うレースはしたくないので、あの位置は想定できましたが、トップスピードが高く番手の中川とゴール前好勝負を演じました。


ここから見えてくる構図は、清水や平原は先行で脇本に通用しないということです。

清水は、松戸日本選手権決勝で脇本と好勝負を演じました。
しかし、先行する選手(ダービーで言えば渡辺雄太)がいての先まくりでした。
脇本に挑戦する先行選手がいないと、自分では攻め切れませんでした。
清水の魅力は、何をするか分からないところです。
それが、高松宮記念杯ではセオリー通りの攻めになってしまった。
戦略の再構築が必要です。

対して平原。
昨年の前半までは、清水より必ず前で最終ホームを通過していました。
ところが、後半からは清水の後ろになっています。
ここに、なかなか勝ちきれない平原のウィークポイントを感じます。

走る前から、脇本がすべてを支配していたと言っていい第70回高松宮記念杯競輪決勝でした。
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