「北津留(翼)がドッカーンと逃げちゃうンじゃないの?」ジャンパーの男がいった、「中川(誠一郎)の番手捲り。中本(匠栄)との熊本-熊本だよ」
「えっ? 地元の北津留が引っぱっちゃうの」野球帽の男がちょっと憮然とした。
「ちがうちがう、ほらっ」ジャンパーは持っていた予想紙の一面上段、“熊本記念in久留米”の箇所を野球帽に見えるようにした。
「ああ、そうか」野球帽はいった、「だけど福岡の競輪場なのに、福岡が逃げて熊本両者っつうのも、ちょっとやだなァ」
俺も野球帽に半ば賛成だけど、露骨な番手捲りを買わなかったのは、脇本雄太、松浦悠士、平原康多といるのだから容易くはなかろう、と、おもったからだ。が、結果はきれいにきまった。わかっちゃいるけど、簡単じゃなさそうなだけに、中川、中本の六-四・二車単は1,280円もつけた。
「おいおい、なんだ、格上連もたいしたことないな」俺はひとりぼやき、(だけど、ずうっと久留米記念だとおもって買っているお客さん、熊本記念だと気づかず不思議がっているファンが、全国に何人かいるンじゃないかしら?)と、つまらんことを考えた。
福岡なのに、福岡が逃げて、熊本の番手捲り。だって熊本記念in久留米競輪場だからネ。いささかできすぎのストーリーがなんだか可笑しい。(註-文中に登場するジャンパーと野球帽は架空の人物です)
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