オートレースのグランプリ、スーパースター王座決定戦を地方局のテレビ中継で観ていた。オートは詳しくないけど(と、いって競輪なら詳しいという意味ではありません)、青山周平と鈴木圭一郎が高次元の闘いをしていることは俺にもわかる気がした。青山の見せる笑顔は眩しく、青山の発することばは真摯でもあった。
テレビのチャンネルを替えて井岡一翔対田中恒成を観た。
ラウンドを跨いだ三度目のダウンで試合を止めたレフリーに抱えられた田中がコーナーに戻され、一瞬ポカンとした(ように見えた)様子が映った。暫くして田中が歓喜する井岡の陣営までゆき、抱きあいことばを交わす光景にグッときた。年々涙もろくなることが、良いのやら良くないのやら。
最近は競輪で泣いたことがないなぁ……。
ま、泣けないから駄目だというわけではない。むしろ四十年近いファン歴があっても競輪を見て落涙したことはほんの数回だろう。濃く憶えているもらい泣きの一件は恥ずかしいので此処では記さない。
競輪グランプリ2020の俺の車券は出る幕なしだったが、なぁに、競輪はつづくよ・どこまでも――だ。
2021年一等最初の競輪は広島モーニング第一競走で午前八時五十五分発走だが、おそらく俺は年末のグランプリの目を買うことだろう。愚にも付かない元旦の酔狂である。
謹賀新年。今年もよろしくお願いします。
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