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一億円の肉体闘走~競輪ダービー決勝戦

2026/05/06 8:32 閲覧数(123)
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 第一回競輪グランプリの優勝賞金は一千万円だった。時は一九八五年、四十一年前の一千万とは今に換算するといくらくらいの貨幣価値になるのだろう。時を経て、競輪グランプリの賞金が一億円になった年は巷でも大きな話題として取り上げられた。更に年を重ね、今年のグランプリは本賞金だけでも一億五千万円を越える。連動するようにG1レースの賞金も高額となった。通称競輪ダービー、日本選手権競輪の優勝賞金も今年は九千六百万円まではね上がり、副賞込みで一億を越える。「一億円の肉体闘走」のコピーはグランプリからダービーに移ることになった。
 最初に、眞杉匠のタイヤ差三着、菅田壱道の繰りあがり(山崎賢人が一着失格)三着、これは大きかろう。その二項を頭の片隅におきつつ話を始めたい。
 松浦悠士も取鳥雄吾もスタートが速い。正攻法に取鳥-松浦-荒井崇博なら、古性優作はその後ろで睨みを利かす。渡部幸訓も速いから、菅田壱道-渡部で五六番手というのもありだが、そこは佐々木悠葵-吉田拓矢-眞杉匠もほしいところだ。
初めてG1の決勝に乗った先行屋は逃げる、逃げなきゃいけない(あくまで私論である)。取鳥-松浦-荒井の突っ張り先行が見える。それにアタックをかけるのは関東トリオしかいない。仮に八番手になった菅田から上昇してもまず相手にされない。関係ないけど準決で使ったツキの量は半端じゃない。佐々木は腹を括ってドカンと行くつもりかもしれないし、そうじゃないかもしれない。ただそんなことはあまり関係ない。ちなみに佐々木は二度めのG1決勝だがそれも関係ない。それよりなにより、今の吉田拓矢-眞杉匠の前を回るということは、自分の着より後ろの着、佐々木に課せられた任務である。俺はそう思う。突っ張る取鳥、無理やり行く佐々木、真ん中には鬼の古性がいる。松浦の番手捲りはあるか。荒井はしっかり追えるか。佐々木が駄目だったときの吉田-眞杉の次の一手にも興趣をもよおす。山ほどとは言わないが、いく通りもの車券の目が頭の中を巡る。
 話を「眞杉のタイヤ差三着」に戻す。準決の眞杉だ。太田海也-松浦-岩津裕介の突っ張り先行は、四番手すんなりの眞杉でも手を焼くほどのスピードだった。外を諦めた眞杉は一度内に入りかけて失敗、再びの内で岩津をすくい三番手を確保し、なんとか直線勝負に持ち込んだ。俺は元来、空くのを待って内、という競輪をあまり好かない。好かないのだが、眞杉の「野生の内」は凄味があった。野生と記したが、もしかすると、岩津のところなら、という冷静な思惑が最初から眞杉の内にあったのかもしれない。
 眞杉を買います。眞杉から吉田。古性は確定板をはずさない。――③⑤②。

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