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浜松・普通開催優勝戦展望~19歳の少年の夢は「花」開くか・・・花田だけに~

2017/10/01 7:09 閲覧数(423)
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皆様、おはようございます。

浜松と川口の2場開催で行われている今週末のオートレース。このうち、3日間のショートシリーズで行われている浜松は、今日が早くも開催最終日。最終12Rでは、昨日の準決勝戦8バトルを制した8人による優勝戦が行われます。
という事で今日は、いろいろな意味で注目となる、この優勝戦の展望コラムにて、皆様のご機嫌を伺います。

まず何と言っても、全てに先んじて注目となるのが、33期新人・花田一の優出でしょう。勿論、33期新人では優勝戦一番乗りです。
全体的にデビュー以来苦戦が続いている事を考えると、これが1つの発奮材料となる事は間違いないところです。その一番乗りを決めたのが、最優秀新人の中村杏でも、川口でめきめき力を付けている黒川京でもなく、怪我でデビューが少し遅れていた浜松の花田一というのも印象的です。33期でも徐々に頭角を現しつつある選手が何名かは居りますが、31期の青山周や32期の鈴木圭のように突出した存在は居らず、まだひしめき合っている状態。そんな中、特に浜松の男子レーサー2名(落合巧、花田一)はここへ来てかなり右肩上がりで力を付けている印象が有り、もしかしたら今後、33期を引っ張る存在になっていくかもしれません。その中で、若干19歳、まだまだこれからという花田一の優出が意味するところは大きいと思います。昨日のレースぶりも見事でした。序盤の逃げっぷりも勿論評価に値しますが、特筆すべきは6周回3~4角。2番手から強襲する柴田健の前輪が入っており、ともすれば4角で外に膨らんでしまってもおかしくないような状況をこらえ、4角からミス無く立ち上がり、外伸びで先頭の座は譲りませんでした。この姿に、苦戦続きの33期の中での1つの光明を見た気がしました。
今節のベスト8が揃う優勝戦、メンバーのレベルは一気に上がりますが、まずはどこまで戦えるかに注目が集まります。

そして、次に注目となるのが、これ以外の優出メンバー、およびそのハンデ構成となります。
主力10m前からは1名(小林悠)、残る6名は全て主力ハンデ勢が優出を決めてきました。
これにより、「準決勝戦のハンデ構成を踏襲するとしたら」単独0-単独50-60(6台)でハンデ構成で行われる事になります。
このような状況になりつつあった昨日の準決勝の段階で、個人的にはある懸念が生まれていました。
それは、「60mのハンデラインに6台も並んで、スタートは大丈夫なのか?」という事・・・。
(ここも、新人の花田一が優出してきた事が大きく関わっており、それが無ければ、(柴田健が優出していたとして)0-10の短ハンデ戦になり、特に懸念点は生まれませんでした。これが「0mを基準とした選手間相対距離によるハンデ戦」のアヤであると思っています。)
ハンデ戦のオートレースをご覧になった事のある方にとりましてはご承知の通り、ハンデ毎のスタートラインは、0mだけがゴール線と平行に引かれており、コーナーの途中となる10m以降は、ゴール線に対して斜めに(内側の方が前に来るように)引かれており、その角度は後ろに行けば行くほど急になっていきます。そして、各選手のマシンがスタートラインに付く際も、あくまで向かっていく先はホームストレッチ(直線)の方向となるため、ハンデが後ろに行けば行くほど窮屈になっていきます。30mくらいまではそこまで気になりませんが、40mくらいになってくると、特に複数台が並ぶ場合、その最内のマシンは「真っ直ぐ向かうと4コーナーの内線を切ってしまう」という状況に陥ります(つまり、少し外に振る必要が生じる)。これが50m、そして完全に4コーナーの入口付近となる60mの位置では更に極端になっていきます。そう考えた時に、「60mに6台が並ぶ事になる優勝戦、コーナーへ殺到する状況で、事故無く進行できるだろうか」という事が、個人的な懸念として生まれたという事になります。
そもそも、確か数年前に、一般開催では節間のハンデ調整は行わない事になったと記憶していたため(グレードレースは例外)、「もうこれで決定だしなぁ・・・」と思っていました。
しかし、その後発表された優勝戦の番組を見ると、ハンデ構成は「単独0-単独40-50(6台)」となっていました。
即ち、「花田一のハンデが10m重化した」という事になります。
節間ハンデ調整については前述の通りと認識していたため、それが誤っていたのか・・・とにかく今は、何より後学のために、今回ハンデ調整が入った理由を知りたいと思い、1人勝手に悶々としている状況です。
「一般開催では節間のハンデ調整は行わない」という原則自体が存在する事は確かだと思いますが、「(但し新人はその原則に必ずしも従わない)」という一文が添えられているからなのか、それとも、そんな規定は無いけれど「さすがに60mに6人並びはヤバいっしょ」と番組編成委員が考え、特例でハンデを調整したのか・・・。

いずれにしても、このようにして決まったハンデ構成、今日の優勝戦の予想を行う上では非常に重要な位置づけであると考えています。

・・・という事で、前置きがかなり長くなってしまいましたが、それを踏まえて、ここから前予想に入ります。
優勝戦はいつものように、1車1車の短評形式で、前予想をしてみたいと思います。

今日も終日晴天の予報が出ている遠州・浜松地方。走路想定も昨日同様、良走路一本とします。



①花田 一輝 (浜松) ハンデ 0

 前述の通り、実質ハンデが10m重化となりました。昨日の準決勝も決して圧勝していたわけではない(柴田健をゴール前でギリギリ凌ぐ)中での重化となってしまい・・・勿論昨日(3.490)以上のタイム(つまりは自己ベスト更新)となる可能性は否定できませんが、それでも10~30mに壁が無く、40m後ろ(小林悠)でさえ3.428まで出ている状況(主力ハンデには3.40を切っている猛者も3名程)を考えると、逃げ切るためには相当のタイム更新が必要となるはずです。サブタイトルのように夢花開く状況を期待したいところですが、可能性としては厳しいかな・・・と考えています。


②小林 悠樹 (浜松) ハンデ 40

 主力10m前で唯一人の優出。後ろが6名控えていますが、自身のスタート力を考えれば、さすがに叩かれる事は無いと見ています。その上で、40m先に目標を置いての追撃となるため、序盤はスピードに乗せてレースを展開できるはずです。後ろが混戦になる可能性の方が大きく、それを尻目に逃げ粘れる可能性は十分あると見ています。


③栗原 俊介 (伊勢崎) ハンデ 50

 本来であれば、0m以外で複数台並ぶハンデラインは内枠が有利、それも後ろに行けば行くほどその度合いは強くなるのが一般的ですが、コラム冒頭で示した通り、さすがに50mともなると6車並べば最内はかなり窮屈になります(60mよりはまだ良いですが)。4コーナーの内線も気にしつつ、外の各車より先に、かつ「キレイに」最初の直線に向いて来れるかがポイントになりそうな気がしています。特に気になるのが、すぐ外にスタート巧者の④青島正が控えている事。自身も決して遅くは無いですが、主力ハンデの位置は、10m前とはまた違います。ここに先に行かれてしまうと、コースを封じ込められるリスクが有り・・・。


④青島 正樹 (浜松) ハンデ 50

 スピードに関しては外枠の主力勢に劣る面は否めませんが、安定したスタート先行力、キッチリ内を回り展開を掴む腕には長けています。普段通りのスタートであれば好位置に付けられそうなところで、位置を活かしての粘り込みに注意が必要となります。


⑤角南 一如 (山陽) ハンデ 50

 今節は機力上位級、昨日も金子大より先に先に外から攻めていく得意の戦法が決まっての1着突破となりました。
 しかし今日は一筋縄ではいかない、50線6車並び。スタートの出足に関してはやや不安が有る状況ですが、枠なりキープなら追い上げからの連絡みも面白い存在です。


⑥伊藤 信夫 (浜松) ハンデ 50

 弟子の花田一が33期で一番乗りの優出を逸早く決め、師匠も続いての優出となりました。
 ポイントはスタート争いですが、正直、地元の優勝戦ではどうも気合が空回りする事が多い印象、ここも内外に安定して早い選手が揃っており、序盤の展開が向くかどうかにやや不安が有ります。


⑦木村 武之 (浜松) ハンデ 50

 内が凹んでくれれば、スタート後の位置も良いところが取れそうで、こうなるとスピードレーサーの真価が発揮されるところです。とは言え外には、今や青山周と双璧を為す全国トップレベルのスタート巧者。ここに先に行かれてしまうと苦しくなりますが、強烈に角度が付いた50mのハンデ構成を活かし、スタートを決めていくと、鈴木圭でも苦戦を強いられるかもしれません。


⑧鈴木 圭一郎 (浜松) ハンデ 50

 準決勝も圧巻の走り、文句の付けようが有りません。
 この優勝戦、50mに6選手が並ぶその大外でも、持ち前のスタート力をスピードが有れば、むしろ(窮屈にならず全速で1コーナーに突っ込めるという意味で)この位置は有利に向くかもしれません。明らかに機力比較では一枚上、その上に抜群のスタート力を持ってすれば十分好展開に持ち込めそうです(トップスタートを決めてしまえば、前にはたった2車のみ)。



以上を踏まえて、前予想の目は以下の通りです。

[2017.10.01] 浜松
普通開催・最終日
【12R】優勝戦  3100m(6周)

 ①花田一(浜)0▼
▲②小林悠(浜)40
 ③栗原俊(伊)50
注④青島正(浜)50
△⑤角南一(浜)50
 ⑥伊藤信(浜)50
○⑦木村武(浜)50
◎⑧鈴木圭(浜)50

注目は50mに6車並ぶ主力勢のスタート争い。これだけ並ぶと、むしろ外の方が切り易いのではないかとさえ思わせる。⑦木村武か⑧鈴木圭が、スタート後の展開を作っていくと見る(クドいようだが、あくまで私の「スタート」の定義は、1周バックストレッチでの位置取りまでを指す)。これに続く主力勢、割って入るのは10前単独の②小林悠。

<良走路>
本線(3単):8-27-2457
押え(2単):7-28


以上です。
本日も、少しでも車券のお役に立てれば・・・と思います。

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