別府二日目第一レースの号砲が鳴った。一角から二角を回りむこう正面、選手達の隊列もほぼできあがった。ゆるゆると走る九台の自転車、それを映す大型映像装置、と、白い乗用車が右から左へ隊列を追い抜いて行った。競輪場に隣接するように通っている車道を車が行き交っているのだ。
白帽の長島大介から買っている私は、おおっ吉兆などとよろこんだのもつかの間、バックを通過するたびに赤い車が見えたり、薄水色の軽が目に入ったり……ただでさえ集中力のない私はよくレースがわからなくなって……あァやっぱり長島は届かない。
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