防府競輪の中継を見ていたら、ゴール線の金網附近の鉄柵に寄りかかりながら、年のころ三十前後の男性がひとり観戦している画が映った。似た年齢の自分もたしかあの場所で競輪を見ていたことがあるなと、妙な親しみを覚えた。
徳山競艇と防府競輪を抱き合わせた二泊三日の旅程などと、私にも自由人のごとく身軽に動けるエナジーがあったのは遥か昔だ。競艇場の観覧席から見えた徳山コンビナートの景色を忘れないでいる。防府には遠征で三浦世二(東京44期)が走っていたのも憶えているなァ。
どこの競輪場でだか忘れたが、二番車の三浦世二のカマシで穴をとったことがあった。
千葉記念の準決で鉄板◎の滝澤正光から薄目一本が成功した相手も二番車の梶友孝(埼玉47期)だった。枠単の目は「六-二」だったか「五-二」だったか。
清嶋彰一、尾崎雅彦、山口健二の地元ワンツースリーで終幕した立川ダービーは、二番車の伊藤豊明から勝負していた。
時を前後した二番車の連想が起こり、己の追懐で確かなものなど「黒帽」ぐらいのものだと自嘲する私だが、最早その記憶すら怪しいものかも知れない――。
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