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考えさせられた7月20日、飯塚10R

2015/07/21 7:47 閲覧数(1071)
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皆様、おはようございます。

昨日の飯塚ナイターの最終10Rで、思い知らされた事があります。

2日前のコラムにて、「夏の雨」について少し記しました。
「夏の雨」・・・即ち、狭い範囲で纏まって降る雨・・・これにより、最初は良走路で推移していても、突然雨に見舞われ、一気に走路が変わってしまうという事があるため、発売締切ギリギリまで引っ張って、走路状況の推移を見つつ、買い目を考えていく必要があると。
そして、その時はこう続けていました。

・・・逆に言えば、そのような自在な車券戦術の立ち回りによって、思わぬ穴配当にありつける(直前まで良走路⇒その想定でオッズが出来上がる⇒締切直前に雨が降り走路が変わる⇒それを待って試走不問で湿走路巧者から買う⇒その通り決まる⇒でもオッズは良走路想定だから穴になる)という可能性もあるわけで、その通りに決まってくれたら、気持ちいい事この上ありません。

・・・そう、締切の前に雨が降り、そこで試走不問で湿走路巧者絡みの車券を仕込み、好配当をかすめ取る・・・

いや、そんな姑息な事すら考える余地も無いほど、そしてそんな姑息な考え方が本当に良いものかどうかを考えさせる余地を与えられたほど、昨日の最終10Rは衝撃的過ぎました。

・・・(後で雨雲レーダーを見返してみても、どこにもその兆候が見られないのですが)・・・

昼間に降った雨がもうかなり前に止み、その前日のように走路も殆ど乾きつつあった昨日の最終10R、試走タイムもほぼ良走路、想定も良走路で問題無し、天候について誰一人として気にする事も無く、発売が締め切られ、そしてレースを迎えた、その刹那・・・

画面上に映り込む、大粒の雨。

半日かけてようやく乾きつつあった飯塚走路は、ものの1分で、あっという間の湿走路に。

発売中ならまだしも、既に発売が締め切られ、これからレースが発走となるそのタイミング。最早我々にはどうする事も出来ませんでした。
最終レースだけに、また穴になりそうな印象もあっただけに、いろいろ手広く勝負をしていましたが、あくまで想定は良走路。
まさか締め切り後、たった数分後に湿走路になるなどとは、これっぽっちも予想だにしませんでした。

その後に展開されたレースは、既に予想行為の範疇を完全に超越したもの。ガラガラポンの状態の中、道中抜け出して来たのは、試走を大きく落とし、完全に人気の盲点となっていた有吉辰でした。それを角南一と越智尚が追い上げる展開、結果、角南一が有吉辰を逆転しての1着、有吉辰が2着、越智尚が3着で、3連単は10万超の6桁配当。「最重ハン勢の4選手のうち、最も試走タイムが出ていた桝崎陽だけを除いた3選手による上位独占」という、むしろ「仮に湿走路想定としたとしても手の届かないような車券」(百万歩譲って湿走路を想定出来ていたとしても、まず0mハンデの湿走路巧者・中原誠を絡めていたはず)・・・。
少なくとも、真正面からの予想アプローチでは到底辿り着けない車券である事は明白でした。

正直なところ、ここまでピンポイントに走路が変わったのは・・・そう、発売時間中に一切雨の気配が無く、レースの発走を迎える瞬間に走路状態が一変したのは・・・殆ど記憶にありません。
それでも手広く構えた車券のどこかに引っ掛かってくれれば、という期待を込めてしまったのは確かですが・・・試走タイムを大きく落としていた(3.46の)有吉辰が抜け出した時の脱力感は、もう表現のしようがありませんでした。言葉を発する事も出来なかった、と言いますか・・・

試走3.46の有吉辰、3.35の桝崎陽。前者を拾って後者を飛ばす車券とは・・・

ただ、これは選手がどうこうという話ではありません。むしろその突然の雨の中、それを想定していない状況(特にタイヤ等・・・)で6周回を走らなければならない選手の皆様には、ただお気の毒でしか無く、よく事故無く無事にレースを成立させてくれたという思いです。

そしてそれから数時間後、まずは自分のこれまでのスタンスすら、一旦否定した方が良いとさえ思うようになりました。
えぇ、やっぱ無理っすわ、これを当てるというのは。

今日のような突然の天候変化に関しては・・・現状の制度やシステムの中で、何とかその裏をかいたような車券を狙って、とかいうような姑息な考え方ではなく、そもそも制度やシステムを見直す必要があるのではないか・・・と。
不成立では言い過ぎかもしれませんが、発売時間・発走時間の延長、雨用タイヤへの交換猶予を与える等、誰にとっても公正で安全な競走を目指すべきなのではないか・・・と。
そして、この急激な天候変化の可能性、そしてそれに伴う様々な情報(それこそ、特にタイヤ等・・・)の開示が必要なのでは、と思いました。

結局、オートレースに公営ギャンブルという側面がある以上、それは正当な環境(公正なレースが行える環境・状況)のもと、車券を購入する側が納得のいく状況で有り続ける必要があるということ。更に、限られた情報の中で考えた者勝ち、みたいなスタンスではなく、そもそも車券検討に必要な情報をもっと開示していく必要がある、ということ。

いろいろ考えさせられた、昨日の飯塚10Rでした。

コメント(2)

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sai

逆もよくありますね。すぐ乾いて湿からブチから良。
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Kazz

>なお414さん

コメントありがとうございます(^^)
確かに・・・一昔前はあまりすぐには乾かなかったのですが、最近の走路は工法も改善されていて水はけが良いように作られている事もあってか、すぐに乾いてしまう事が多いですよね。あと、ザッと一雨あって、実は表面だけしか濡れていなかったというパターン・・・確かにこうなるともう買っている側はワケが分かりませんよね・・・(^^;;
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