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今更かもしれないけど、「競艇」界に向けて・・・

2015/07/23 8:00 閲覧数(2806)
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「競艇」。

私が大好きな言葉です。

6人の選手が小型のモーターボートに乗り込み、競走水面上で順位を競い合う公営競技。これを、例えば「競船(きょうせん?)」とか「競舟(きょうしゅう?)」とかでは無く、「競艇(きょうてい)」という2文字で、ものの見事に表現しているなぁ、と感心したものでした。文字のバランス、そして「きょうてい」という響き。どれをとっても見事というしか有りません。

1997年。
それまで、「ボート」「ボートレース」「モーターボート競走」といったように何種類か表現されていた、この公営競技は、「競艇(きょうてい・KYOTEI)」に名称が統一されました。

それによって、いわゆる公営4種競技は「3競オート」(さんけいおーと)という言い方をされるようになりました。即ち、競馬・競輪・競艇・オートレースを指すのですが、特に競艇とオートレースが完全に別の(類似していない)呼称となった事は、一般的に「お互いの競技について混同されにくい」という点で、それぞれの競技の独自性を生み出す事に繋がってくれると、個人的に歓迎しておりました。・・・簡単に言いますと、

「オートレースって、あの船に乗ってレースするやつ?」
「いやいや、それは『競艇』ね。オートレースはバイクでレースするやつ。」

・・・っていうやり取り(誤解)が生まれにくくなる、という事です。
更に言えば、「競艇」「オートレース」と完全に表現が分かれているのですから、このように説明すれば、
「あ、なるほどね。」
となってくれるのです。

単に名称についての話に過ぎないのですが、これは「それぞれの競技について正しく理解されているかどうか」という事に繋がり、特に「これまで公営競技に関心の無かった新しいファンを獲得しよう」とする動きの中では、かなり大きな位置を占めるものだと思っています。

・・・だから、「競艇」は「競艇」のままで良かったんです。

そして、その競艇界の最高峰たるSG競走の名称も、「総理大臣杯」「笹川賞」「全日本選手権」「賞金王決定戦」など、どれも威厳を感じさせる誇り高いもの。その開催に自然と胸が高鳴るような思いをしたものです。

それが、いつぞやから・・・まぁハッキリ言うと、どうでもよくなっていました。

まず、「競艇」そのものの呼称が変わりました。調べてみると、もう5年くらいになりますか。
その変わった名称が、「ボートレース」。

おいおい勘弁してくれよ、と・・・オートレース側の人間は思ったのではないかと。

これによって、

「オートレースって、あの船に乗ってレースするやつ?」
「いやいや、それは『ボートレース』ね。オートレースはバイクでレースするやつ。」
「え?何?わかりにくい」

・・・という事になってしまってはいないかと。少なくとも私の周り(普段公営競技をやらない友人、会社の同僚等)では、これと同じようなやり取りがありました。

そしてこれが、競艇の「横文字化」の始まり。
まさかそれがただの「始まり」だとは思っていなかったのですが・・・

威厳を感じさせる誇り高き名称であったSG競走も、「ボートレース○○」(クラシック、オールスター、ダービー・・・)という、何と言うかサラッとしたような感じになってしまいました。

これが女性レーサー限定の記念競走になると、「レディースチャンピオン」とか「レディースクライマックス」とか、もはや舌をかんでもおかしくないような・・・そして「チャンピオン」と「クライマックス」の違いは何、みたいな。

・・・ところで、これってもう定着したんでしょうか。

競艇人気の向上に大きな役割を担ったと思われる漫画(TVアニメ)「モンキーターン」。実際にこの漫画がきっかけで選手になった人もいるくらいの影響力を誇り、これまで競艇を見た事が無かった人たちをファンとして取り込む事に一役も二役も買ったと思われますが、更にここ数年では、パチスロにも登場してきたため、パチスロのファンから流れ込んで競艇ファンになった人たちも居ます。でもその人たちの中では、競艇は「競艇」だし、SG競走も「総理大臣杯」「笹川賞」・・・という呼称で親しまれていると思います。

せっかくそのように招き入れた人たちに対して、混乱させてはいないでしょうか。

・・・この「横文字化」の流れに対して苦言を呈するのはもう遅すぎなのかもしれませんが、敢えて申し上げたいのは、もしこの「横文字化」=「新規ファン(特に若い人たち)を取り込むための方策」みたいな感じで単純に考えられているとしたら、それはどうなのか、と。
「従来のものを変えていく事」自体は良いとは思いますが、個人的には、どうも今の競艇に関しては「変える必要の無いものまで変えている」ような印象すら受けています。
とにかくここ数年で、いろいろなものが変わりました。名称もそうですが、あのファンファーレまで変えてきたというのは正直納得がいきませんでした。これも1991年に導入されたファンファーレはかなり定着していたもので、優勝戦ファンファーレの作曲は、あの、さだまさし氏。3種類あり、一般開催⇒G1開催⇒SG開催とレースの格が上がる毎により格調高くなっていく感じがとても良かったのですが・・・

・・・と、挙げていくキリがありませんし、もはや今更な感じも否めませんが、それならそれでもう1人の「競艇」ファンとしての苦言として捉えてもらえれば・・・という感じで、コラムにしたためさせて頂きました。

これまでもそうでしたが、これからも・・・競艇のコラムを書く時には「競艇」という言葉を使い続けます。

で、最後にもう一言。
あのテレビCM、何とかなりませんかね。
あれで競艇のCMだとは誰も思えませんし、結局競艇の何なのかが伝わっていないように思えますが・・・。
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コメント(2)

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パンジャD

ギャンブーで競艇買えるようにして
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まー君

本当にそーですよねー‼️テレポートで買っているけど、ギャンブーのほーが
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