現場時代の話だが、取材中にレースが走ると、検車場のテレビを見ながら周回中の通過順をとったりするのだけど、ちょっとでも複雑系の競輪になると、私の筆記はそこから先の隊列な形態がきれいに抜けていた。動体視力とかいう問題じゃなく、解析力のなさゆえだと思う。今日の玉野決勝も途中からよくわからなくなった。とりあえず清水裕友と柏野智典が押し合いへし合いしているのを見ながら、もはやこれまでと観念はした。
吉田拓矢には伸るか反るかのひと捲りがよく似合う。むろん誉め言葉である。その証拠にさっき棚の奥の方から『スマイリー&ノルカソルカ/ノルカソルカ』を引っぱり出して聞いている。音量をちょい上げて体もゆれている。
吉田拓矢。買えばこない。買わないと来る。良好とはいえない関係なれども、好もしい選手のひとりではある。
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