本日より「水都大垣杯」を冠する大垣記念競輪が開幕した。
地元の代表格は最終レース七番車に名前がある山口拳矢だが、彼の成績欄(平塚ダービー優勝、全プロ記念競輪は八着に九着、翌日の全プロ競技の方のケイリン優勝)を見ながら、あらためて「役者やのう」と声に出さずにつぶやいた。
大垣記念といえば、いや大垣の競輪中継と言えば「リアルタイム並び」である。そう、画面の右下にレース最中の並びが――ラインを意識した数字表記が――映し出される。
このサービスが始まった当初、正確な言いようは忘れたが、私は、余計なお世話だみたいにくさした記憶がある。嫌な言い方をしたような気もする。
でも、最近は――。
実はこのリアルタイム並びを重宝するようになった。
記憶力と集中力の減退。何かの用足しの間に見る競輪。そんなときに大垣の「リアルタイム並び」は助けになる。
あっ、レースが始まる。
部屋を五㍍ほど移動してテレビの前に。
もう走っている(音はたいがい消してある)。
ええと、これは三分戦だったっけ?
ああ、単騎がいたんだ。
リアルタイム並びが教えてくれる。
惚け気味の私の脳内を整理してくれるのだ。
すっと、とは言わないけど、割とすんなり競輪観戦に入り込むことができる。
携帯電話やインターネットに文句を言いながらもその利便性に負けてしまう私は、くさしたリアルタイム並びの実際性にも降参して宗旨変えをした。
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