外国人選手三人が機械のように決めた(まるで劇画『ゴルゴ13』の仕事のごとくだ)配当二百七十円だかの三連単を勝負したことがある。予選も準決も外国人は基本一緒の番組にはしないという現今の興行方式とは違う、ずいぶん以前の立川競輪場の国際競輪だった。
ま、ギャンブルだからいくら固いといっても、ドキドキしながら見ていたはずだが、なんたって強いのと強いのと強いのが「並んで」走るのだから、打ち甲斐もあるというものだ。
たまにガールズケイリンの普通開催の予選道中で、この三人しかなかろうという二百幾らにも遭遇するが、買わないわけじゃなくとも、勝負とならないのは、その車券が「並び」ではないからかもしれない(それよりもこの俺が賭すことを怖がっているだけなのだろうが)。
ガールズはS級からチャレンジまでが混じって闘うような競走もあり、どうしても低配当になりがちだから絞りたくなる。三点から二点、更に一点に——。悩みに悩んで切った方がきたり、何かの拍子で三着がひょいとずれる。するとカッとなっていくら固いガールズとはいえケイリンは競輪だと、無理に捻りはじめたりもするが、たいがい◎〇を三度喰らってあっさり元に戻る有様の俺だ。
悩ましきかな、ガールズケイリン——!
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