前橋記念競輪は古性優作の優勝で幕を閉じた。
単騎のお手本みたいな(といっても古性優作にしかできない芸当かもしれない)競輪で、いとも易々と(でもないのだろうが)勝ち、彼特有の、きれいな型のガッツポーズが飛び出した。〈古性優作の様になるガッツポーズが見たい〉――昨日ふるった長広舌の内、この部分だけがかろうじて「的」に近かったわけだが、残りの九割は、毎度毎度の、「遠くでうろうろ」している下手な予想でしかなかった。
〈佐々木悠葵-木暮安由-小林大介はどう走ったらいいんだろう。三人乗ったはいいが乗りすぎた……関東別線は運命の分かれ道だと思う〉――二着はしっかり好位を確保した佐々木の強襲だった。
〈松本貴治はいつも取捨に迷う選手である。強いけど脆い。脚あるけど淡泊。そんなイメージがつきまとう。前橋ドームは別人なのかもしれないけど〉――終審で眞杉匠をぶっ叩いた松本が三着に粘った。
きわめつきは〈平原康多と眞杉匠が互いに称えあっている場面が見たい〉のくだりだ。眞杉と平原は早々と連結をはずしてしまった。見た目から理由もわかる。諦めるしかない。だいたい競輪に失敗はつきものである。平原といえども同じだ。しかも今回は満身創痍の状態でもあった。と寛大なもの言いをしながらも、元来心が狭い人間だから、「つまんねえ車券を買っちまったもんだ」とふて腐れたことを告白しておこう。
ああ、あとひとつ、〈古性=眞杉=平原のボックスだけど六点はおおすぎる。……「傷だらけの天使」平原の応援にまわろうと思う〉といさぎよく放ったくせに、三人の三連複を押さえてしまったことを、ここに「懺悔」しておく。
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