眞杉匠-阿部力也-伏見俊昭ときれいに出、四番手に松浦悠士がスッと追い上げた時、出来た!などと不遜な振舞は毛頭せずとも、わるくない形にはなったなとは思った。
すかさず捲った松浦を阿部が止め、浮き気味の松浦は伏見をキメに行く。と直後に松浦が落車した。
眞杉にまるきり詰め寄れない阿部を見ながら、又々四分の三かしらと自虐の戯れ言が頭に浮かんだ。
私は昨日、「阿部力也にはどちらかと云えば前をぶち抜く印象を持つのだが、今開催は三日間四角ハコで廻って来、大石剣士に四分の三車輪、渡邉雄太に四分の三車身、眞杉匠に四分の三車輪と完全なマーク屋と化している。四分の三、四分の三、四分の三も呪文の様で気になる」と記しながらも、「だけど決勝は別、四分の三車輪か四分の三車身か分からぬが抜いてしまえ」と理由もないのに逆らった挙げ句、四度のマーク屋を食らった訳だ。
正式着順が出、恐る恐る確認すると、眞杉と阿部の着差は「四分の三車身」だった。
四分の三と云う数字が次なる一手に導いてくれる様な気がしないでもないが、それは今すぐではないだろう、ずうっと先かな。
♪古い船を今動かせるのは古い水夫じゃないだろう――吉田拓郎が唄う『イメージの詞』の一節をふいに想い出した。
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