皆様、おはようございます。

本日のオートレースは、飯塚の普通開催、４日間開催の最終日。最終12Ｒ、優勝戦の前予想にて、皆様のご機嫌を伺います。

さて、今開催のサブタイトルは、「トーマスメモリアル17～魂の継承～」。
1990年代、愛車「トーマス」と共に、飯塚の若き大エースとして全国区の活躍を見せるも、まだこれからという弱冠33歳、この飯塚レース場にて殉職された、19期の精鋭・中村政信選手の功績を記念する開催となっています。
折しも、オートレースがハイスピード時代を迎え、その頂点を迎えていた1999年12月。走路改修を経て２節目の浜松オートレース場で開催された、SG第３回オートレースグランプリ。その優勝戦、名機「ポトラッチ」を駆り浜松のヤングエースとして台頭していた伊藤信夫が、今後未来永劫破られる事の無いであろう、10周戦上がりタイム日本レコード「3.284」を叩き出して優勝し、その頂点を極めた・・・そのわずか２週間後の事でした。

ちょうどＦ１の世界が、日進月歩的な技術の進歩によりハイテク化を極め、スピードに磨きが掛かっていた1994年５月、世界的英雄であったアイルトン・セナの夭折をきっかけに、スピード以前に安全性を求める動きに傾いていったように・・・中村政信選手の殉職もまた、そのオートレース界におけるターニングポイントになった事は、否めぬ事実と言えるでしょう。

それから16年の月日が流れ、主力を形成するメンバー構成も様変わりした2015年、オートレース新時代を担うヤングパワーが主力を形成しますが、そこにチャレンジしていくのが、未だ飯塚のファンの記憶に残る「トーマス」とは同期の２人の19期生。
2015年の飯塚オートの掉尾を飾る優勝戦、本日の飯塚地方の天候は晴れの予報です。

では、優勝戦はいつものように、１車１車の短評形式で、前予想をしてみたいと思います。
走路の想定は、良走路です。


①水崎　正二　（飯塚）　ハンデ　０

　不安定走路はお手のもの、準決勝を見事にクリアし、主力20ｍ前として唯一の優出を決めました。
　生きていれば今年49歳の「トーマス」中村政信選手とは「同じ釜の飯を食べた」19期生。ここはとにかく「どこまで逃げ粘れるか」がポイントとなります。スタート力を持っているだけにまずはアドバンテージを築いて逃げていくでしょう。主力20ｍ勢の追撃は鋭そうですが、自身も２日目に上がりタイム3.434をマークしており、（逃げ切りまでは難しいものの）逃げ残りの連下候補としては押さえておきたいところ。まずは試走に注目、3.3秒台後半のタイムであれば十分狙い目の１車です。


②牧瀬　嘉葵　（飯塚）　ハンデ　20

　前節の飯塚普通開催で主力10ｍ前から3.384の好時計で逃げ切って優勝。今節はハンデ重化し、主力ハンデとなりましたが、不安定走路を乗り切って連続優出を果たしました。
　ここはまずスタート枠なりで切って行けるかというところ。初日・２日目はハンデ重化の分レース展開は厳しくなりましたが、ここは枠なりで切れれば実質２番手から前を追う展開となり、前節レベルの機力が発揮できれば残り目が面白い１車となりそうです。


③湯浅　浩　（伊勢崎）　ハンデ　20

　①水崎正と同じ19期生、こちらも不安定走路を気合で走り抜き、「トーマス」に捧げる優出となりました。良走路では、機力的にはこのメンバーに入るとやや見劣りする感があります。試走タイムは3.33～34で安定していますが、勝負できるレベルに持って行くためにはもう少し上積みが欲しいところです。


④鐘ヶ江　将平　（飯塚）　ハンデ　20

　初日・２日目の良走路では共に試走タイム3.30をマークし、試走の脚的には申し分ありませんが、上がりタイムがやや足りず、レース脚がどうかというところ。ハンデ位置的にもやや厳しい印象も有り、スタート展開で優位に持って行けるかどうか・・・同ハントップスタートで持って行ければ、前に壁が居ない分速攻が決まるかもしれませんが、枠なりレベルではやや抜け出しに苦労するかもしれません。


⑤重富　大輔　（飯塚）　ハンデ　20

　２日目にはメンバー中１番時計となる上がりタイム3.389をマーク。機力状態は高いレベルで安定していますが、このメンバーに入ると課題はスタート展開。枠なりで切れればというところですが、周りのスタートが早いだけに、やや苦しい展開を強いられるかもしれません。


⑥東小野　正道　（飯塚）　ハンデ　20

　現在９走連続２連対中と、好調が続いています。ここも持ち前のスタート速攻が決まると好展開に持ち込めそうで、決して侮れない１車となります。


⑦篠原　睦　（飯塚）　ハンデ　20

　前節川口（優勝）に続く優出を決め、２場所連続Ｖを狙います。ここも狙いはスタート速攻ですが、最近は一時期に比べると超抜のスタートという印象では無いだけに、内にスタートの早い選手が揃うと、枠なり以上とまではいかない可能性も。特にここは20ｍ７車並びという事で、スタートに関してはやや厳しい展開もありそう。機力的にももう少し上積みが欲しいところです。


⑧中村　雅人　（船橋）　ハンデ　20

　準決勝で重ねた2015年「82個目」の白星は、年間勝利記録を更新する偉業の証となりました（従来の記録は、2008年に高橋貢がマークした81勝）。今年は15連勝の新記録も打ち立て、正真正銘、歴史に名を刻むトップレーサーの仲間入りを果たしました。
　今節も期待に応える走りで初日から連勝をマークし、斑走路の準決勝も快勝。そして迎える優勝戦は０－20のハンデ構成、内枠勢のスタートに乗って行き好位をキープ出来れば、前の壁が無い分、６周回でも早めの捌きで抜け出して行けるでしょうし、仮にスタートで行けなくても１車１車捌いて行く総合力はトップレベルであり、ここは不動の本命です。


以上を踏まえて、前予想の目は以下の通りです。

[2015.12.22]　飯塚
一般開催・最終日
【12Ｒ】優勝戦　　3100m（６周）
良
▲①水崎正（飯）０
注②牧瀬嘉（飯）20
　③湯浅浩（伊）20
　④鐘ヶ江（飯）20
　⑤重富大（飯）20
○⑥東小野（飯）20
△⑦篠原睦（飯）20
◎⑧中村雅（船）20

＜良走路＞
本線（３単）：８－１６－１２６７
押え（２単）：６－８


（実際にはこれを軸に、試走等を加味して買い目を決めたいと思っています。）

という事で、本日も、少しでも車券のお役に立てれば・・・と思います。