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山下達郎の新譜をジャケ買い

2022/07/05 11:42 閲覧数(457)
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 先日、ショッピングモールに出店しているCDショップで山下達郎の新譜をジャケ買いした。ジャケ買いだとぅ! 達郎ファンには怒られそうが、年輪を重ねた山下のポートレートが描かれた『Softly』、オールバック気味の髪型の達郎がたまらなくかっこいい。これぞジャケ買いとひとりごちた。
 実際に踊ることはないけど、躍り出したくなるような二曲目の「LOVE`S ON FIRE」が好きだ。
 最近はとんとご無沙汰のジャケ買いだが、レコード盤から始まった俺のジャケット買いはけっこう年季がはいっている。勘と運を頼りに――インターネットも携帯電話もない時代だ――輸入盤を探しめぐった、昭和の西新宿、御茶の水、秋葉原、高円寺……ひどく懐かしい。
 競輪選手の面構えが気にいってその選手の頭から流す。そんな「顔買い」を過去――選手取材が仕事の主だったずうっと昔のある時期――にはしたこともあったが、今では選手と会話を交わす機会などないから、そういう酔狂なギャンブルはできない。むろん昔に比べたら競輪選手――スポーツ選手全般にいえることだが――の「露出」の程度はいちじるしく上がり、顔買いも容易に思えるが、どうせなら、やっぱり、検車場で見せる、発走前の顔、競走直後の顔、自転車を真剣に調整する顔、怒り顔、笑い顔、泣き顔……で買いたいものである。
 遊びに行った競輪場で時折、場内で働いている選手OBに出くわすことがある。ちょっとした立ち話をしたりもする。おたがい年とったなとおもいながら顔を見あわす。往時の彼は強かったから幾度も車券を買ったけど、やつで顔買いをしたことはないよな、おそらく。頭の片隅でそんなことを想いながら、世事の会話は弾んでゆく。
 かつて顔で車券を買った二三の選手に思いあたったが、もう、夢まぼろしのような靄の中みたいで記憶がおぼつかない。
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