私にとっては画面越しの方、憧れの方です。
金澤博恵（かなざわ　ひろえ）さんに会いに、横浜に行ってきました。

－私、金澤さんと一緒？？に仕事したことあるのです。

そうですよね。いわき平で。

－2010年のオールスター競輪決勝。私が実況で、金澤さんがレースが始まる前の選手入場のアナウンス、呼び込みで。本当は初心者ガイダンスにいたのですが、当日、急に「やってください」って(笑)。
暑かったですよね（連日３５度の猛暑日でした）。お客さんもたくさんいて、熱気がムンムンしていました。楽しかったなあ。

―Youtubeに、その時のレース動画が残っていて、今でも見ます(笑)。話が脱線してしまいました。花月園競輪に携わるきっかけを教えてください。

1997年の共同通信社杯から、１着インタビューを始めてからですね。
もともと、ナレーションの仕事をやっていたのです。
ちょうどそのとき、インタビューアの仕事が空いたのですよね。その時に、ナレーションの学校の先輩から「博恵ちゃん、助けて～～。」
それあと、ほどなくスタジオに移って、あとはどっぷり十ン年(笑)

－それまで、競輪見たことは？

まったくなかったですね。
普通のインタビューの仕事だろうと思って、「予定が空いていますから、いいですよ～」という、とても軽いノリで入って。ただ、最初は段取りもわからないし・・・、
だから、最初は本当に怒られました。今と比べたら、厳しい選手も多かったので、取材の仕方から、内容まで、「お前、こんなことも知らないのか！」って。
そのあとは、猛勉強しました。その頃はインターネットでレースリプレイもなかったですから、ＣＳ放送契約して、レースを片っ端から見て、あとはそっと競輪場に行って・・・

－普通に入場料払って？

そうです(笑)。おじさま方に囲まれながら金網越しに行っていました。そうしていくうちに、神奈川の選手をはじめ、顔を覚えてくれて・・・。今でもたまに、インタビューの仕事があるのですが、「おお！博恵ちゃん！！久しぶり！！！」って。

－花月園の仕事が始まったときには、すでに横浜に住んでいたのですか？

いや、その時は東京だったのですよ。

－では、競輪とともに横浜に引っ越してきた

そう。そうですね！

－花月園の最後の日って今でも覚えてらっしゃいます？

覚えていますよ！ただ、中継はいつもに比べたらはるかに内容がいっぱいで、もうてんやわんやで忙しかったですね。
「最後だから、全部やりな！」といわれて、いつものスタジオの中継と、外のイベント司会と、中と外を駆け回っていました。
それに最後だったから、スタジオに、選手がいっぱい遊びに来てくれたのですよ。うれしかったですね。

－感傷に浸っている暇なんてないくらい、忙しくされていたのですね。

レースが動いている間は、まったくありませんでしたが、閉場式の司会をして、全部終わって、スタジオに戻ってカメラに向かってお別れするときに、解説の伊藤繁さんと、わ～～ん（涙）って。

－そのあと、花月園に行かれました？

行ってないですね。思い出したら、辛くなるのじゃないかと思うと。

－僕と一緒です(笑)

ただ、花月園競輪一帯を再開発する話が出ているようなので（詳細はこちらの報道http://www.townnews.co.jp/0116/2014/01/16/221073.html　などをご覧ください）、今年お花見に行こうと思って、計画を立てているんですよ（インタビューは３月下旬でした）。今度、下見に行ってきます。

－ぜひ、花見、僕もご一緒させてください！

喜んで(笑)。




このコラムが載る頃には、花月園の桜はすっかり葉桜になっているんだろうなあ、丘を吹く春風に花びらが、さ～～～っと舞っていくんだろうなあと脳裏に浮かべながら、金澤さんにお話をうかがいました。
また、金澤さんの司会が見たいです。