益選手の優勝に水を差すつもりはないのですが、こちらのサイトでも、または他の掲示板でも話題になっていないようなので、それはそれで危機感が増しています。もしかするとファンはもうあきらめているのかもしれません。それにしても今回はさすがにおかしいと思いました。このサイトでは適切ではないかもしれませんが、黙っているの嫌なのであえて苦言を呈します。
とりあえず思い出して欲しいのは昨年の10月に「同開催でのハンデ変更はしない」というのが改革案の1つとしてあったことです。もっと大きな意味ではハンデの明確化と書いていたはずですが。
まず事実関係から見てみましょう。
1月の飯塚・記念レースでの圭一郎クンですが、予選の3日間は2級車時と同じで最高ハン・10m前。ところが1月31日の準決勝で3.365という驚異的な上がりタイムで1着を取ると、優勝戦は下げられて10Hの最内。それでもトップスタートの3着ですから、やはり非凡なものを感じます。ところが私的には「あれっ?」という感想でした。前述した改革案はどうしたのでしょう。もしかして記念だから適用しない? もしかして記念を新人には勝たせたくない? その後の圭一郎クンは最高ハンです。
次に今回の益選手ですが、その前に優勝戦・2着に終わった川口をちょっと見てみましょう。
2月21日 H10・2車並び内側、前に1車 上がり3.444 2着
2月22日 H20・単独 前に1車 上がり3.417 1着
2月23日 H0・単独(準決) 上がり3.439 1着
2月24日 H0・単独(優勝戦) 上がり3.426 2着
4日間平均タイム 3.431
はっきり言って最高ハンから30m前の時計ではありません。最高ハンの選手は3.40を切らないと勝てない、説明するまでもないことですが。船橋開催・初日の番組を見て驚きました。えっ?ハンデがそのまま? 結果はご覧の通りですからこれ以上書きませんが、以下は私の推測です。
なぜ、こんな不可思議なことが起きるのか。結局、まだ番組編成は各レース場に任されているということなのでしょう。要するにハンデ設定基準が統一されていない。おそらく飯塚では、示された改革案より従来の考え方を優先させた、もしくはハンデがそのままでは圭一郎クンの優勝が濃厚なので・・・面白くしようと思って・・・・・。
船橋の番組編成者は、益選手VS浦田選手の優勝戦を実現したかった・・たぶん。10m下げるとワンミスで追いつかれてしまう可能性が高い、だから据置きに・・・。
もちろん私の勝手な想像ですし、そう発想すること自体を悪いと言うつもりはないです。ただ、モノには限度というのがあります。常識的には船橋開催からハンデを下げるのが当然でしょう。優勝はしていないですが、前節・川口の2着はそれに匹敵するものだと思うからです。
あり得ない想定だとしてもオートレースのハンデ制というのは、8台が同時にゴールをするという前提で実施してきたはずです。それから考えれば益選手のハンデは、あまりに非常識と言われても仕方がないと思うのは私だけでしょうか。仮に百歩譲って「それで面白くなれば良いじゃないか」というのもアリだと思いますが、さて、果たして面白かったのか・・・。皆さんはどう感じましたか?
レース場によって基準が違うとしたら、圭一郎クンと益選手のケースは典型的な『ダブルスタンダード(二重基準)』ですね。確かに、オートレース界は昔から不可思議なハンデ構成や変更がありました。さらに付け加えるなら、疑問符が並ぶような、何かを疑いたくなるようなレースがあったのも事実です。でも私は、そういうのも含めて、それがオートレースなのだと考えてきました。でも今回はオートレースを実施している人達が自ら決めたことを自ら破っている。どう捉えたら良いのでしょうか。
千葉競輪の廃止が決まりました。競輪に限らず、いわゆる公営競技を取り巻く環境は増々厳しくなっています。船橋オート廃止問題にしても全く進展していないのが現状です。ただ、これだけははっきりしています。存続も廃止も当事者に全てが掛かっています。当事者とは誰か、選手・元選手・協会や運営に係っている全ての人々です。しかし我々ファンは当事者では決してない。なぜか?それは我々には何の決定権もないからで、しかもやれることは限られている。署名と車券を買うこと、そしてレース場に足を運ぶこと。けれども車券を買う行為は自らのお金を消費することですから大事に使いたい。そういう意味では私だけかもしれませんが、船橋・優勝戦はその価値を見出すことができませんでした。救いだったのは「なんとか捕まえたい、逃げるレースばかりじゃつまらないでしょうから」という浦田選手のコメントと、何と言っても片平選手の捌き。まさに『これがオートレースだ』と表現してくれました。
オートレースを活性化させたいと願っていることは理解していますが、それには若い人たちをファンとして取り込まねばなりません。私がそうだったように普通なら、若い男性がバイクレースを観れば興味を持つはずです。しかしそうならない理由は何でしょうか?もちろん、今の若い人達を取り巻く経済環境が原因の1つだというのは承知しています。その他にも色々あるでしょうが、私は、オートレースの抱える根元的な問題が大きいと考えています。それは「誰もが認める公平性」と「わかりやすさ」が、やや欠けていると言わざるを得ないからです。
皆さんも原点に帰ってみてください。オートレースを初めて観た時、または何回かレース場に足を運んだ時、「抜くか抜かれるか」をドキドキしたことや、逃げる選手の必死さ・追いかける選手の力強さを感じた時、オートレースを好きになったのではないでしょうか。けれども、その体験を共有し語り合うにはレースとしての公平性は絶対に欠かせないのです。どんな種類の競争であっても公平性は、感動や感激を担保するための必須条件なのです。たとえその感動や感激がどんなに小さくても。ですから今回の件は私としては非常に困りました。オートレースを全く知らない人にどう説明したら良いのかわからないからです。
まさか、とは思いますが、女子選手だがら特別扱いなんてことはないでしょうね。そんなことしたらオートレースは終わりですよ。もし女子の新人選手が圭一郎クン並みの活躍をしたら一般メディアがほっときません。プロの世界ですから実力が全てですし、何よりもそういう女子選手が出現したら、ある程度は活性化するのは間違いないしょう。果たしてそういうことが実際にあり得るのかどうか、私には判断できませんが。
もちろん益選手に責任はありません。むしろ、勝って当り前の雰囲気の中で相当なプレッシャーだったと思いますが、それで結果を出したのですから褒めるべきでしょう。今後は彼女の努力次第ですが、まぁ苦労はすると思います。
最後に新タイヤについて。
田代氏が解説でも言っていたように、まだ掴みきれていないと言った方が正解でしょう。それが結果として配当にも表れています。柔らかいのは間違いないようなので、たまたまフィットした選手が結果を出しているみたいな感じですね。もう少し様子を見ないとわかりませんが、全体的に時計が似通っているので、新タイヤの目的はとりあえずは達成しているようです。ただちょっと気になっているのは落車が少しずつ増えていることです。どうも選手が想定していない所で滑らせているような感じです。たぶん減りが早いのでしょう。だとすれば試走はそこそこ出ているのに、思ったより時計が伸びないのも理解できます。タイヤ番号について私は全く活用しませんでしたが、以前から望んでいることは、装着したタイヤが何走目なのか・前日と変えたのか、などの情報が欲しいと思っていました。この新タイヤの場合は、どうもそれがかなり重要な気がしています。
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オートレースはどうなるのでしょうか・・・、溜め息が増える毎日です。
2015/03/08 0:04 閲覧数(4831)コメント(3)
東方不敗
ひとつ言えるとしたら
・圭一郎は日曜日のグレードレース優勝戦、書き入れ時で相当な金額が入ります
・春菜は平日の一般戦優勝戦、いくらいいメンバーがそろっても、そこまで売り上げは期待できない
ちなみに船橋優勝戦は2車単180円の配当、まだ走法に不安を感じる益のアタマとしては安すぎる配当で、なら10下げて浦田オッズにした方が売り上げ面では期待できると思いますが、それも平日ではたかが知れています。
ちなみにその前の伊勢崎グランプリ優勝戦、渋澤のハンデが下がるかそのままかも焦点だったかと思いますが、結局そのまま。
雨予報が出ていて実際雨でしたので、渋澤は完全に圏外でしたが、晴れていれば逃げ切り十分な機の状態。晴れ想定なら下げていたかもしれません。
さらに付け加えるなら高橋貢を5枠に置ける番組。貢よりランク下位の金子大輔を直近SG覇者という理由で外に置けたことで、雨予報と併せて3連覇のお膳立てができました。
どれがいいかは考え方にもよりますが、私は船橋だけが車券を買う立場からしたら不満を感じます。もちろん内規を含む原理原則にいちばん忠実なのも船橋で、だから是非は考え方によるわけです。
・圭一郎は日曜日のグレードレース優勝戦、書き入れ時で相当な金額が入ります
・春菜は平日の一般戦優勝戦、いくらいいメンバーがそろっても、そこまで売り上げは期待できない
ちなみに船橋優勝戦は2車単180円の配当、まだ走法に不安を感じる益のアタマとしては安すぎる配当で、なら10下げて浦田オッズにした方が売り上げ面では期待できると思いますが、それも平日ではたかが知れています。
ちなみにその前の伊勢崎グランプリ優勝戦、渋澤のハンデが下がるかそのままかも焦点だったかと思いますが、結局そのまま。
雨予報が出ていて実際雨でしたので、渋澤は完全に圏外でしたが、晴れていれば逃げ切り十分な機の状態。晴れ想定なら下げていたかもしれません。
さらに付け加えるなら高橋貢を5枠に置ける番組。貢よりランク下位の金子大輔を直近SG覇者という理由で外に置けたことで、雨予報と併せて3連覇のお膳立てができました。
どれがいいかは考え方にもよりますが、私は船橋だけが車券を買う立場からしたら不満を感じます。もちろん内規を含む原理原則にいちばん忠実なのも船橋で、だから是非は考え方によるわけです。
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イナズマナデシコ
真のヒロインを誕生させるためには、そのくらい膨大な時間がかかると思います。益選手は否定しません。しかし、それは彼女が最高ハンディで互角に戦えるようになってからだと思います。