遠山競輪研究所
四分戦のスジ車券シミュレーション( 2019/10/24 )
「スジ車券を徹底分析!」で二分戦と三分戦のスジ車券を購入するシミュレーションを行ないましたが、追加で四分戦についてもシミュレーションを実施しましたので結果を報告します。
(二分戦、三分戦のシミュレーション結果は「スジ車券を徹底分析!」をご覧ください。)
四分戦のスジ車券分析
四分戦の各ラインを、オッズ人気順によって「第一ライン」~「第四ライン」とします。各ラインの前二人「ライン先頭⇔その二番手」のスジ車券(2車単)を購入し続けた場合の的中率と回収率を、過去レースでのシミュレーションで求めました。
なお、集計はスジ車券比率が高い「グループA」の競輪場と、低い「グループB」の競輪場に分けて行ないました。「グループA」と「グループB」の内訳については下の 注2) を参照下さい。
注1)対象期間:2016年9月~2019年8月 の3年間。(ガールズ戦およびエボリューションレースは除く)
注2)競輪場のグループ分け
◆グループA: スジ車券比率が高い競輪場
(33バンク、および「スジ車券を徹底分析!」の表1-1 のスジ比率順位 1位~14位の400バンク)
奈良、前橋、伊東、松戸、小田原、防府、富山、
佐世保、青森、松山、西武園、取手、別府、大垣、松阪、川崎、弥彦、小倉、静岡、久留米、広島
◆グループB: スジ車券比率が低い競輪場
(「スジ車券を徹底分析!」の表1-1 のスジ比率順位 15位以下の400バンク、および500バンク)
玉野、岐阜、豊橋、名古屋、平塚、岸和田、福井、向日町、武雄、
函館、小松島、高松、四日市、京王閣、立川、いわき平、和歌山、
高知、宇都宮、千葉、大宮
注3)四分戦の定義: 二車以上のラインが四個あるレース。
(ただし、2車単オッズの単支持率1位選手が単騎の場合は対象外とする。)
注4)ラインの区別: 2車単オッズの単支持率1位選手がいるラインを「第一ライン」とする。
他のうちオッズ単支持率上位の選手がいる順に「第二ライン」,「第三ライン」,「第四ライン」とする。
注5)スジ車券の種類: 表中の「先→二」は ライン先頭→その番手 の2車単車券、「二→先」は その裏の2車単車券。
対象期間の四分戦レースで各ラインの前二人の2車単車券を購入し続けた場合のシミュレーション結果を 表4-1 に示します。
表4-1.四分戦でのスジ車券購入のシミュレーション結果
競輪場 グループ | レース 数 | 第一ライン | 第二ライン | 第三ライン | 第四ライン | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
先→二 | 二→先 | 先→二 | 二→先 | 先→二 | 二→先 | 先→二 | 二→先 | ||||||||||
的中率 | 回収率 | 的中率 | 回収率 | 的中率 | 回収率 | 的中率 | 回収率 | 的中率 | 回収率 | 的中率 | 回収率 | 的中率 | 回収率 | 的中率 | 回収率 | ||
グループA | 5,622 | 16.03% | 79.88% | 9.52% | 70.29% | 5.41% | 81.47% | 4.32% | 72.34% | 3.47% | 99.74% | 1.53% | 55.69% | 1.41% | 69.51% | 0.94% | 66.46% |
グループB | 5,731 | 14.33% | 77.52% | 8.90% | 64.26% | 5.30% | 85.03% | 3.79% | 72.88% | 2.86% | 84.00% | 1.38% | 50.14% | 1.06% | 64.44% | 0.59% | 44.41% |
計 | 11,353 | 15.17% | 78.69% | 9.20% | 67.25% | 5.36% | 83.27% | 4.05% | 72.61% | 3.16% | 91.79% | 1.45% | 52.89% | 1.23% | 66.95% | 0.77% | 55.33% |
競輪の還元率は75%ですから、上表で回収率が75%を超えている部分は人気以上に的中率が高く、回収率的に有利な車券と言えます。回収率が特に高く 90%を超える部分については背景色をピンクにしました。
四分戦では第三ラインの「ライン先頭→その二番手」の車券が最も回収率が高くなるようです。
また競輪場のグループ比較では、やはりスジ車券比率が高い「グループA」のほうが全体的にスジ車券の回収率は高くなります。