準決三番を見なおした。
誰の出来が良いとか、奴の運行はどうとか、やっぱり某はワカラナイとか、記すのが慣例なれど、それよりわたしの買った車券が、躍動する眼前の競輪に追っついてないというか、干からびた想像力に暗くなる始末である。
景気づけにボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの『LIVELY UP YOURSELF』を流そう。
♪――元気をだせよ/ウジウジしてちゃ/サイアクだ/元気をだせよ/さあ、しっかりしろよ/もっと生き生きしたらどうなんだ――。
十八のとき、先輩に紹介してもらい読売新聞本社でアルバイトをした。最初に配置された部署ではまるきり使えず総務にまわされた。郵便物の重量を計り料金分の切手を貼る。FAXはまだ貴重だったのかな。とにかく送信の主流が郵便であった時代だ。定形、定形外、速達、書留……次々に仕事はまわってくる。またまた役に立たない若僧ひとり。群を抜いて駄目バイトだということが自分でもわかった。三日でやになり翌日からサボった。無断欠勤を知った先輩から電話で怒られ、翌日謝罪に社まで出むくのであるが、重苦しい気分のその日の朝に部屋で聞いたのがボブ・マーリーのこの曲だった。臆病者の自分を鼓舞しようとでもしたのだろうか。実に情けない話である。
【オールスター競輪決勝】レゲエのリズムに載せられる、生き生きとした車券はないものかしら――。寺崎浩平を使えることになって脇本雄太の優勝確率は更に上がったのか、それとも番手の競走ゆえに抱え込む不安要素もあるのだろうか。と書いてはみたが、脇本は寺崎と決めようと走るわけじゃない。引っぱり役に失敗すれば躊躇なく捨てる。寺崎には酷なものいいだけど、脇本の前を回るということはそういうことだ。と、勝手にわたしは思っている。四人結束の北作戦がある。クールな松浦悠士もいる。簡単にはいかないのは承知だが、どんな苦況が訪れようとも、脇本雄太-古性優作の番手捲り、もしくは前を捨て捲りは賭す価値あり、わたしを萎えさすような競輪はしまい。そして松浦悠士の競輪にも同様の信頼をよせているわたしである。
⑨①②と⑨②①を買います、生き生きとした車券と言えるかどうかはさておいて――。
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