竹内雄作がガンガン逃げ、脇本雄太のカマシは数秒併され気味の態に思えた。「あとがないぞ」と心配すると同時に、強引に出っ切ったとして「先はあるか」と消耗を危惧する俺は、車券でしか競輪を見られない小心者であった。
ブンブン逃げる牽引役を使って番手捲り。そんな特別競輪にいささか食傷気味だった俺にとって、脇本雄太は希望の星だった。平塚のダービーに岸和田の高松宮記念杯――番手で楽をする選択肢もあっただろうに、眼中なしと先頭で風を切り、粘りに粘った。
今日の決勝の画は、競輪を知らない人にも、説明不要で競輪の凄味を伝え得る「貴重品」だろう。その別品VTRを幾度か見ながら麦酒が美味い俺だ。
附記――。浅井康太の三度のブロックも半端なく、見るたびに胸すく想いである。
ブログ
最近のブログ
- 確変がとまらない阿部将大~別府ナイターFⅠ観戦記 2024/04/24 8:17
- 実にスマート~西武園記念決勝観戦記 2024/04/23 18:15
- 車窓から見える運動場~西武園記念競輪決勝 2024/04/22 18:34
- 昼前から渡邉晴智の頭~春の西武園記念競輪開幕 2024/04/20 12:43
- 俺も、ああいう勝ち方をしてみたい~高知記念決勝観戦記 2024/04/14 17:46